土曜ドラマ
『パーセント』


第1話

ローカルテレビ局「Pテレ」で、バラエティ班のアシスタント・プロデューサーとして多忙な日々を送る吉澤未来(伊藤万理華)。
彼女はいつかドラマ班に異動したいと、企画書を出し続けていた。 

ある日、編成部長(橋本さとし)に呼び出され、自身のドラマの企画が通ったことを告げられる。喜んだのもつかの間、部長は
「この企画の主人公、障害者ってことにできへんか?」と未来に尋ねた。
局をあげた「多様性月間」というキャンペーンの一貫として、登場人物に多様性を持たせたドラマが必要なのだと言う。
戸惑う未来をよそに、
「障害のある俳優を起用する」という条件で企画は進んでいく。
当初は、エンターテイメントに振り切った学園ドラマを作りたいと思っていた未来だが、とにかく企画を成立させねばと、取材を進める。
やがて彼女は車椅子に乗った女子高校生・宮島ハル(和合由依)と出会う。
俳優を目指すハルに未来は不思議な魅力を感じ、「私たちのドラマに出てください」とオファーをするが、ハルは「障害を利用されるんは嫌や」と拒否。
諦めきれない未来は、ハルが所属する劇団「S」の稽古場を訪ねる。



キャスト&登場人物
伊藤 万理華
吉澤未来
ローカルテレビ局「Pテレ」の局員。
自身が提案した学園ドラマの企画が採用され、プロデューサーとして制作のチャンスを得る。
「ドラマの主人公を障害者に」という条件に悩みながらも、取材を始めることに。


和合 由依
宮島ハル
俳優を目指す、車椅子の高校生。
障害がある俳優たちが所 属する劇団「S」のメンバーとして、放課後や休日に芝居の稽古をしている。
未来と出会い「Pテレ」が制作するドラマの出演オファーを受ける。


結木 滉星
蘆田孝雄
未来の同期で、アシスタントプロデューサー。
未来よりもドラマ班でのキャリアは長いが、まだ自分の企画が通ったことはない。


菅生 新樹
小早川新太郎
今をときめく人気俳優。
未来の企画の主演としてキャスティングされるが、演じる役柄や企画の内容に不満を抱えている。


小松 利昌
羽座丘卓
「Pテレ」ドラマ班のディレクター。
未来の企画の演出を務め、脚本制作も担うことに。
障害者を起用するドラマの難しさに直面し、未来と衝突する。


山下 桐里
加藤珠
ハルの近所に住む年上の幼なじみ。
高校演劇をやっていた過去があり、当時中学生だったハルは舞台で輝く珠に魅了され俳優を志す。思わぬ形でハルとの再会を果たすが…。


成木 冬威
高木圭介
劇団「S」に所属する劇団員。
障害のある俳優たちの境遇を改善したいと考えており、時に強い口調で自分の考えを述べる。
ハルとはよく衝突する。


水口 ミライ
河上由里子
劇団「S」に所属する劇団員。
ハルの親友で、ろう者の高校生。
劇団員メンバーとは手話やスマホのアプリを使ってコミュニケーションを取っている。


河合 美智子
野々村輝子
劇団「S」の代表。
障害のある俳優と健常者が一緒になって芝居ができる場を作る。
ハルや河上など学生の劇団員が、学業と演劇を両立できるよう見守る。


岡山 天音
町田龍太郎
未来の恋人。
学生時代、映画研究会に所属し、監督した作品が脚本賞に選ばれ、その才能に未来は憧れてきた。現在はカフェバーでバイトをし、映像制作からは離れている。


菊池 亜希子
宮島さくら
ハルの母親。
夫が単身赴任で不在のため、一人でハルを育てる。
俳優を志すハルの意思を尊重し、劇団やテレビ局への送り迎えをすることで彼女を支える。


山中 崇
植草秀樹
「Pテレ」ドラマ班のチーフ・プロデューサー。未来の上司となる。
障害のある親族がおり、未来の企画が当事者を傷つけないか、厳しい視線を向ける。


橋本 さとし
藤谷光彦
編成部長。
局をあげた「多様性月間」というキャンペーンのため、未来の出した企画を採用し、「障害のある俳優」を起用するドラマに変更するよう指示する。


余貴美子
宇佐美のどか
未来が学生時代にヒットしたドラマ「学園サンデー」の脚本家。
未来は宇佐美の作品に、自信がない自分を重ね、救われた過去がある。
業界では大御所。


水野 美紀
長谷部由美
藤谷の後任として、未来の企画を採択することになった新しい編成部長。
未来が出した企画書を、全面的に書き直すよう指示する。



スタッフ

【作】
大池容子
【音楽】
池永正二
【出演】
伊藤万理華 和合由依 ほか
【制作統括】
櫻井賢 安達もじり
【プロデューサー】
南野彩子 葛西勇也
【演出】
大嶋慧介 押田友太

【番組ハッシュタグ】
#土ドラパーセント