『花咲舞が黙ってない』


第1話

東京第一銀行羽田支店の窓口係を務める花咲舞(今田美桜)は、ある日突然、人事異動を言い渡された。
異動先は本部の支店統括部臨店班。
相棒の相馬健(山本耕史)のやる気がないのは気になるが、エリート女性行員、昇仙峡玲子(菊地凛子)に憧れを抱いた舞は、本部への大抜擢!
と大張り切り。

最初の臨店先は、なんと古巣の羽田支店で、苦手な先輩根津京香(栗山千明)と再会。
臨店の仕事とは支店で起きた小さな問題の解決と指導、皆から嫌われる、誰もやりたがらないものだと知り、舞はショックを受ける。

がっかりしながら迎えた臨店2日目。
臨店班宛に、羽田支店の藤枝支店長と取引先である株式会社エトランの癒着の調査を求める内部告発のメモが届く。

送り主はこの支店の誰かに違いない!と舞と相馬は行員たちに聞き取り調査をすることに。
昨年までエトランの融資担当をしていた根津に話を聞く中で、舞は根津が何か知っているのではないかと察するが、支店長のイエスマンである根津は、「存じません」の一点張りで話にならない。

根津の態度を不審に思いながらも、聞き取りを終えた舞たちは、エトランのクレジットファイルを確認。
決算書類を見ていくうちに、藤枝が支店長になって間もなく、業績に見合わない2億円もの融資を実行していたことを発見。
更に、そのすぐ後に、1千万円の不審な外注費が支払われていることが判明した。

告発文の真相に近づいているようだが、書類を見る限り、これ以上のことはわからない。
すると舞は
「直接聞いてみるしかないってことですよね」と、支店を飛び出す。
すぐ諦める相馬健と、絶対に諦めない花咲舞。
臨店班コンビが銀行のトラブル解決に動き出す。


キャスト

花咲舞(27)役
今田美桜
東京第一銀行本部・臨店班に勤める銀行員。 
相手が誰であろうと、自らが正しいと信じることは強く主張する。 
銀行という古い体質の、正しいことが必ずしも通らない組織では、眉をひそめる者も多い。が、彼女は絶対にあきらめない。 
支店の窓口係から突然、本部の支店統括部臨店班に異動となり、今まで見えなかった銀行内部の数々の不祥事を目の当たりにする。


相馬健(45)役 
山本耕史
東京第一銀行本部・支店統括部臨店班で舞の上司。
ともに支店に行きそこで起きた問題を解決する。かつて取引先が倒産した責任を押し付けられ、出世コースから外れてしまった“あきらめた男”。
出世をあきらめた元融資マンは、花咲舞の名バディとして、コミカルなかけ合いで、前作では相馬役を上川隆也が演じた。


昇仙峡玲子(42)役 
菊地凛子
東京第一銀行本部・経営企画部に所属し、いずれは東京第一銀行初の女性取締役、さらには頭取も夢ではないと目されるエリート中のエリート。
銀行の利益のために不祥事を洗い出して潰して隠蔽する特命任務に就くことになり、舞たちとぶつかっていくことになる。


芝崎太一 役
飯尾和樹(ずん)
舞と健が所属する臨店班は、問題を抱えた支店に赴いて改善指導をおこなう部署だが、毎回この2人に仕事の依頼を持ってくるのが支店統括部次長の芝崎太一。
前作では塚地武雅(ドランクドラゴン)が演じたこの役を、今作では飯尾が演じる。


紀本平八 役
要潤 
新シリーズで舞と相馬に立ちはだかる壁となるのが、菊地凛子演じる昇仙峡玲子だ。
経営企画部に所属、銀行の利益のために不祥事を洗い出して潰し、隠蔽する特命任務をおこなう役どころだが、昇仙峡にその任務を与えるのが要演じる経営企画部部長・紀本平八。
40代にして執行役員、経営企画部長にまでのし上がった超エリートで、将来の頭取候補ともいわれている。
「銀行の利益のためならどんな手段もいとわない」というのが信条を持つ男。


花咲健 役
上川隆也
花咲健(58)は花咲舞の叔父で『酒肴処・花さき』の店主。
舞が銀行に就職したのをきっかけに、兄の店を引き継ぐ形で脱サラして店主に。
舞の小さい頃から近所に住んでいて色々言い合える関係、という設定。


辛島伸二朗 役
神尾佑



相関図



<スタッフ> 
原作
池井戸潤『花咲舞が黙ってない』(中公文庫/講談社文庫)、『不祥事』(講談社文庫/実業之日本社文庫) 

脚本
松田裕子
ひかわかよ 

演出
南雲聖一 

チーフプロデューサー
田中宏史 

プロデューサー
小田玲奈
鈴木香織
能勢荘志 

シリーズプロデューサー
加藤正俊 

制作協力
AX-ON 

製作著作
日本テレビ