テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム
『万博の太陽』


あらすじ

1968年、東京の下町で育った朝野今日子(橋本環奈)は高校卒業後、家業の畳店を手伝っていた。早世した父にかわって畳店を切り盛りする母・陽子のために少しでもいい結婚をして安心させてあげたいと思ってはいるものの、好奇心旺盛で猪突猛進な性格が災いして断られてばかり。

今日子の最近の頭の中は再来年、大阪で開催される万国博覧会のことでいっぱい。
東京オリンピック(1964年)に感動した日々を忘れられず、大阪万博への期待に胸を高鳴らせていたのだ。
その日も見合いの席で
「私の夢は万国博覧会で世界中の人たちとつながることです!」と熱弁をふるって惨敗してしまう。

しょんぼりする今日子のもとに舞い込んだのは、大阪行きの話だった。
陽子の兄、つまり今日子の伯父・万田昭太朗(唐沢寿明)の工場が人手不足で困っているというのだ。
しかも、工場は万博会場のすぐ近く。
今日子は建設中の万博会場を見てみたい一心で、大阪に旅立つ。

今日子が暮らすことになった万田家は地元の大手電機メーカーの下請け工場を営んでおり、昭太朗の妻・和世(江口のりこ)と、従妹にあたる女子大生の千夏(飯豊まりえ)、小学生の博士(番家天嵩)の4人暮らしだった。
千夏は地元の女子大学で学んでいたが、女性の幸せは早く結婚して子どもを生むことだと信じる昭太朗は娘のために取引先の重役に頼み込んで見合い話を持ち帰ってくる。
相手は、世界的建築家の設計事務所に勤める倉本鉄平(木戸大聖)だった。
エリートだが、まったく気取ったところのない鉄平に、千夏は好感を抱いた様子で…。

そんなとき、千夏は大学の教授から万博のパビリオンで働くコンパニオンに推薦される。
しかし、頭の固い昭太朗はもちろん大反対。
「女は世界なんか知らなくていい。早く結婚して子どもを生め」と頭ごなしに否定する昭太朗に、今日子は
「なんで伯父さんが千夏の生き方を決めるの!?」と爆発。
文句があるなら出ていけと怒鳴られてしまい…。

やがて東京に戻ることを決意した今日子。
すると、千夏がどうせ帰るなら記念に挑戦してみようと、コンパニオンの応募書類をもらってくる。
しかし、コンパニオンは関西の女子大生を中心に推薦で決まってしまうことが多く、今日子にとっては夢のまた夢で…!?



スタッフ
朝野今日子(あさの・きょうこ)(21)
橋本環奈
東京・下町出身。
高校卒業後、家業の畳店を手伝っている。
明るくて器量もよいため見合い話は次々舞い込むも、何かに夢中になるとブレーキがきかなくなる猪突猛進な性格が災いして惨敗中。
東京オリンピックを見て世界とつながる仕事に心ひかれ、大阪万博に憧れを抱く。
伯父・万田昭太朗が営む大阪の工場を手伝うこととなり、万田家に居候するうち、万博には“コンパニオン”という重要な仕事があると知って…。


万田千夏(まんだ・ちなつ)(20)
飯豊まりえ
万田家の長女。
今日子の従妹。
大阪の女子大に通っている。
勉強が好きでもっと学びたいと思いつつも、卒業後は父が決めた見合い相手と結婚するものとあきらめていた。
そんなとき今日子が万田家に現れ、その情熱に感化されていく。
大学教授から大阪万博のコンパニオンに推薦される。


倉本鉄平(くらもと・てっぺい)(27)
木戸大聖
昭太朗が得意先に紹介してもらった、千夏の見合い相手。
有名建築家の設計事務所に勤務、現場で職人たちに怒られながら自分もいつか未来につながる建築を手がけたいと考えている。
エリートだが、気取ったところのない好青年。
だが、今日子とはなぜか会うたびケンカになって…。


万田博士(まんだ・ひろし)(11)
番家天嵩
昭太朗・和世夫妻の息子。
千夏の弟。
元気な小学生で、居候中の今日子と仲良くなる。


朝野陽子(あさの・ようこ)(48)
堀内敬子
ヒロイン・今日子の母。
夫に先立たれたあと、東京の下町で家業の畳店を切り盛りしながら今日子を育ててきた。 
万博に魅せられた今日子の思いを理解し、大阪行きを勧める。


朝野次郎(あさの・じろう)(48)
野間口 徹
今日子の亡き父。
好奇心旺盛で猪突猛進な今日子の性格は、この父親譲りのもの。
東京オリンピック開催(1964年)直後に心臓の病で世を去った。


岩山元治(いわやま・げんじ)(60)
宇梶剛士
今日子の母・陽子が営む畳店で働く熟練職人。
江戸っ子らしく、喧嘩っ早く口も悪いが、雇い主である陽子のことも、その娘・今日子のことも温かく見守っている。


山本留吉(やまもと・とめきち)(40)
安井順平
今日子の実家である畳店の近所に住む、青果店の店主。
毎日のように畳店にやって来ては縁側で油を売っている。
好奇心旺盛な今日子にちょっぴりあきれ気味。


勅使河原やよい(てしがわら・やよい)(20)
大原優乃
今日子の従妹・千夏と同じ女子大に通う女学生。銀行の支店長の娘でプライドが高く、常に取り巻きを引き連れている。
コネの力を使って大阪万博のコンパニオンに選出される。


霧島部長(きりしま)(50)
矢島健一
今日子の伯父・万田昭太朗が営む“万田電機”の得意先、大手電機メーカーの部長。
千夏と鉄平の見合いをおぜん立てした人物。


勅使河原満(てしがわら・みつる)(51)
飯田基祐
銀行の支店長。
やよいの父。
融資を申し込む昭太朗の願いを非情にも聞き入れず…!?


大川寿子(おおかわ・ひさこ)(60)
高畑淳子
今日子の実家・朝野畳店の近所に暮らす世話好きの女性。
見合いをセッティングするのが生きがいで、今日子にも見合い話を持ち込む。


万田和世(まんだ・かずよ)(44)
江口のりこ
昭太朗の妻、千夏と博士の母。
おっちょこちょいだが、底抜けに明るい性格。
夫と同じく、女性の幸せは結婚と考えながらも、これからの女子は勉強して自活できるようになればという思いも持っている。


万田昭太朗(まんだ・しょうたろう)(50)
唐沢寿明
今日子の伯父。
大阪で大手電機メーカーの下請け工場を営んでおり、東京で見合いに失敗してばかりの姪・今日子を居候として受け入れる。
昔ながらの頑固オヤジで、家族にカミナリを落とすこともしばしば。
今日子のことは家族の一員として大切に思いながらも、互いに気が強いため衝突ばかり。



スタッフ
脚 本
中園ミホ

監 督
田村直己(テレビ朝日)

音 楽
村松崇継

エグゼクティブプロデューサー
内山聖子(テレビ朝日)

プロデューサー
神田エミイ亜希子(テレビ朝日)
山田勇人(ザ・ワークス) 
角田正子(ザ・ワークス)

制作著作
テレビ朝日

制作協力
ザ・ワークス