『君が心をくれたから』


第7話 
「明日を生きる理由」

逢原雨(永野芽郁)が触覚を失うまでに残された時間はあと1日半ほどに迫っていた。
祖母の雪乃(余貴美子)を亡くしたばかりの雨のことを気遣う千秋(松本若菜)。
日下(斎藤工)は、この先のことを考えて不安になっている雨に、
「触覚が教えてくれることがあるはずだ」と告げる。

朝野太陽(山田裕貴)の家を訪れた雨は、太陽の父・陽平(遠藤憲一)や従業員たちから歓待を受ける。
その席には望田司(白洲迅)も招待されていた。「太陽の恋人・雨ちゃんの初披露だ」とはしゃぐ陽平たちとは裏腹に、どこか様子がおかしい太陽に気付く司。
春陽(出口夏希)はそんな司に、
「サッカーをやっているならミサンガを作ってあげる」と言って、雨にも手伝いを頼む。

席を外して外のベンチでビールを飲んでいた太陽は、やってきた司に、
「五感を失う病気がないなら雨の症状の原因は何だろう」とこぼす。
司は、医師の友人の話として、
「何らかの後遺症で感覚を失い、それを五感を失う病気だと思い込んでいるのかもしれない」と太陽に話す。
その言葉を聞いて少し安堵する太陽。
実は太陽は、雨に見せるために『桜まつり』で自分の花火を上げたい、と陽平に申し出ていた。
しかし、そのためには音頭をとる長崎花火協会の会長の審査を受け、認めてもらう必要がある。
陽平からその話を聞いた雨は、太陽にチャンスをあげてほしい、と頼むが……。