『相棒 season21』


第1話
「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」

右京と薫の劇的な再会も束の間
内外要人を招いた催しで悲劇が起こる!

南アジアのサルウィンで腐敗政府を倒した、アイシャ(サヘル・ローズ)という反政府運動のリーダーが親善目的で来日する。
なぜかパーティーに招待された右京(水谷豊)が、興味本位で会場に向かうと、そこにはサルウィンに渡っていた元相棒・亀山薫(寺脇康文)の姿があった。
パーティーには、鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷(勝村政信)など要人が招かれていた。厩谷は外交通で、アイシャをサポートするミウ(宮澤エマ)らサルウィン側との関係も良好な人物。
会場はお祝いムード一色だったが、そんな中、薫のスマホに不穏なメッセージが届く。
それは、『アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる』という脅迫文だった。
該当の便には、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。
到着までのリミットは4時間。
右京と薫は、手分けして脅迫者を追跡するが、その矢先、会場の一角で、思いも寄らない事件が起こる。

ターゲットは腐敗政治を正した女性活動家
刻一刻と旅客機テロのタイムリミットが迫る!
守るべきは彼女か、それとも乗客の命か…!?
究極の選択を前に、右京と薫が動き出す!!


ゲスト
勝村政信
宮澤エマ
サヘル・ローズ
木村佳乃
柄本明



キャスト

杉下右京………水谷豊
警視庁特命係・警部
名推理で事件の謎を解き明かす特命係の係長。キャリアとして警察庁に入庁後、警視庁に出向となり、経済事件などを扱う捜査二課で辣腕を振るう。
しかし、切れモノ過ぎるゆえに上層部からにらまれ、特命係という閑職に追いやられてしまう。
以降、配属された部下が次々に辞めていくため、“特命係は人材の墓場”などと揶揄されていた。
それでも好奇心から度々事件に首を突っ込み、事件解決に挑む。


亀山薫………寺脇康文
サルウィン親善使節団メンバー
右京の初代相棒。
長年、右京と共に様々な事件を解決していたが、親友が殺害された事件をきっかけに、警視庁を退職。
腐敗が蔓延する南アジアの小国サルウィンに移住し、子供たちに“正義”を教えていた。
それから時を経て現在、教え子たちが腐敗政権を打倒。
親善使節団の一員として、一時的に帰国した。


鈴木砂羽(役:亀山美和子)
薫の妻。
元記者(警視庁記者クラブ所属)で、現在はフリージャーナリスト。
職業柄、特命係に情報をもたらすことが多い。
さばさばしており、勝ち気な性格。
だが、薫に女性の影があると分かると嫉妬することもある。
シーズン7のラスト、夫の薫と共にサルウィンへ旅立った。
そして、シーズン21で共に日本に帰国する。


川原和久(役:伊丹憲一)
階級:巡査部長
警視庁捜査一課の刑事、現場のリーダー格。
特命係の存在を疎ましく思っているが、腐れ縁が続いている。
薫とは捜査一課時代のライバルだった。
刑事として高い誇りと情熱を持って捜査にあたるが、血の気が多いのが玉に瑕。


山中崇史(役:芹沢慶二)
階級:巡査部長
警視庁捜査一課の刑事。
伊丹にとっての相棒。
特命係の実力を認めており、うっかり情報を漏らしてしまうことも多い。


篠原ゆき子(役:出雲麗音)
階級:巡査部長
警視庁捜査一課の刑事。
伊丹と芹沢の後輩に当たる。
元々は白バイ隊員だったが、狙撃事件により負傷。
捜査一に異動となった。
社美彌子と強い繋がりがあると噂があり、異動も彼女の斡旋があった。
男社会の警察でも気丈に振る舞っており、刑事としての資質は高い。


山西惇(役:角田六郎)
階級:警視
警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課(通称・組対5課)の課長。
主に暴力団がらみの事件を捜査する。
警視庁の中では最も特命係に友好的な人物で良き理解者。
「暇か?」と特命係の部署に来るなど普段は温厚的な人物だが、暴力団と対峙する時は容赦しない。


田中隆三(役:益子桑栄)
階級:巡査部長
警視庁鑑識課員。


小野了(役:中園照生)
階級:警視正
警視庁刑事部参事官。
内村部長の腰巾をしている人物。が、彼への鬱憤は溜まっている。
特命係のことは内村部長と同じく嫌っている。が、あくまで内村部長に合わせているだけで、本心では頼りにしている様子。


片桐竜次(役:内村完爾)
階級:警視長
警視庁刑事部長。現場レベルでの最高責任者。
元々、薫を特命係へと追いやった人物。
組織としての規律を守らない特命係や右京のことを疎ましく思っているが、同時に彼の能力を高く評価している。
警察の面目を重んじる人物で、暴力団も必要悪として黙認することもある。
だったが、シーズン19第10話、頭に強い衝撃を受けたことで超新生。
正義に目覚め、特命係にも友好的になる。


警視庁上層部

石坂浩二(役:甲斐峯秋)
階級:警視監
警察庁長官官房付。
指揮統括役として特命係を自分の下においている。
三代目相棒・享の実父。
彼が起こした事件の責任を取る形で今のポジションにいる。


神保悟志(役:大河内春樹)
階級:警視正
警視庁警務部首席監察官。
警察組織の規律を監視し、違反者を処罰するのが役割。
それゆえ、職務に忠実で冷徹な性格。
特命係の能力を認めており、比較的友好的。
だが、規律を乱したと判断すれば容赦しない。


杉本哲太(役:衣笠藤治)
階級:警視監
警視庁副総監、警視庁のNo2。
警察内部や官僚、政治家に多くのコネクションを築いている。
権力に固執する人物で特命係を「警視庁の負の遺産」として危険視している。
また甲斐峯秋とは長年に渡り、対立している。(特命係を押し付けた。)


仲間由紀恵(役:社美彌子)
階級:警視正
元警視庁総務部広報課課長、現内閣情報官。
キャリア組。
内閣官房長官の鶴田翁助の失脚を受けて今のポストに付いた。
また、警察組織における女性進出を推し進めている様子。


その他
森口瑤子(役:小出茉梨)
小料理屋「こてまり」の女将。
元赤坂の芸者で引退後、峯秋のすすめで自分の店を持つ。
芸者時代の経験から政治家などに広く顔が利く。


柄本明(役:鑓鞍兵衛)
元衆議院議員、国家公安委員長。
シーズン20で片山雛子に敗れるが、比例代表での復活を狙っている様子。


初回SP(第1話)ゲスト
勝村政信(役:厩谷琢)
外務省幹部でアジア大洋州局次長。
日本とサルウィンを行き来し、サルウィン側の要人とも良好な関係を築いている。


?(役:アイシャ・ラ・プラント)
サルウィンで反政府運動を指揮していた人物。
現政府を倒し、日本で開かれた親交パーティーに招待される。


相関図




スタッフ
【脚 本】輿水泰弘 ほか

【監 督】橋本 一 ほか

【音 楽】池 頼広

【制 作】テレビ朝日/東映