木曜ミステリー
 『科捜研の女 SEASON21』 


第3話

京都市内の路上で自転車が爆発し、乗っていた男性が死亡する事件が起きた。
臨場した榊マリコ(沢口靖子)は、遺体を確認して驚く。
被害者は大手IT企業社長・磐田誠一郎(西ノ園達大)で、マリコは先日、彼が主催する“スマホアプリコンテスト”を見学したばかりだったのだ。
何者かが自転車に爆発物を仕掛けたようだったが、不可解なことにハンドルには7台ものスマートフォンがズラリと装着されていた。
また、マリコは遺体の首筋から、金色に光る謎の物質を採取する。 
土門薫刑事(内藤剛志)が捜査を進めた結果、強引な経営手法の磐田に恨みを持つ人物は多く、リスト化したところ100名もの人物が浮上。
特に、彼が運営する飲食店人気ランキングアプリの影響で経営難に追い込まれた店主は、かなりの数にのぼることがわかる。 
そんな中、遺体の首に付着していた物質が、割れた食器を修復する“金継ぎ”の素材と判明。
コーヒーの成分もわずかに検出される。
マリコは、リストの中から金継ぎの器でコーヒーを提供するカフェを発見。
さっそく訪ねてみると、カフェはすでに閉店し、アプリ開発会社“ミラクル製作所”のオフィスと化していた。ミラクル製作所は、社長の越智弘基(松尾諭)や専務の溝口晴翔(兵頭功海)らたった4名の小所帯だったが、スマホアプリコンテストで、独特すぎる〝ダイエット″アプリを磐田に酷評された越智をはじめ、ほかの3人もそれぞれの理由で磐田を憎んでいて…!? 
やがて――マリコは事件当日の被害者の行動をたどるべく、磐田が起動していたアプリをもとに京都の街を自転車で疾走することに! 
マリコが身体を張って確かめた真実とは…!? 
そして、古都の街並みを利用して犯人が仕組んだ、驚愕の爆破トリックとは…!?