木曜ミステリー 
『科捜研の女 SEASON21』 


第2話

アパートの2階で、住人・佐々浦洋子(森口幸音)の刺殺体が見つかる。
隣の部屋に住む北村沙織(奥山かずさ)が一緒に飲むため訪ねたところ、遺体を発見したという。
土門薫(内藤剛志)刑事は通報時間が朝9時と早く、そんな時間から飲もうとしたのか尋ねる。
さらに沙織が持参したワインボトルに洋子の指紋が大量に残っていたと告げると、沙織は顔をこわばらせ、仕事に行くと強引にその場を去ってしまう。
土門は洋子の下の部屋に住む坪倉隆(竹下健人)にも話を聞く。
死亡推定時刻は昨晩の9時から11時の間。
言い争うような声がしたとの証言がある中、左官職人の坪倉は何も聞いていないと主張する。朝が早く、洋子の足音が聞こえないよう耳栓をして寝ていたというのだ。 
榊マリコ(沢口靖子)は監察医の風丘早月(若村麻由美)から、洋子の死因が骨盤骨折で生じた大量の出血の可能性が高いと聞かされる。
確かに現場の床には大量の血痕があったが、マリコは20代の洋子が部屋で転んだぐらいで骨盤骨折するのか疑問に思う。

一方、土門は洋子が上司・新井典子(瑛蓮)のパワハラが原因で、先月会社を辞めていたことを突き止める。
謹慎処分中の典子は土門にパワハラだけでなく、洋子の死への関与を否定。
しかし、1人暮らしのため事件当日のアリバイは証明できなかった。 
マリコは洋子が激しく抵抗した末、骨折した可能性があると考え、肉眼で見えない血液を探すため土門と洋子の部屋に向かう。
すると、ゴーグルにマスク姿の特殊清掃員が部屋を清掃していた。
マリコの制止を聞かず作業を進める清掃員。
それは、世界規模で起きた連続殺人事件の捜査でマリコたちが関わった大学教授・加賀野亘(佐々木蔵之介)の研究室にいた秦美穂子(佐津川愛美)だった。
そこに、特殊清掃を請け負う会社の代表・阿武隈忠(谷田歩)が現われるが…。  
助教授だった美穂子との思わぬ再会に驚くマリコ。
アパートの住人・沙織や坪倉、さらに元上司の典子など、不審な点やアリバイがはっきりしない者が次々と現われるこの難事件にどう挑むのか?