『連続殺人鬼カエル男』


第1話

荒れ果てたマンションの高層階で、カーキ色のシートに包まれ軒に吊り上げられた女性の死体が発見された。
死体が包まれていたシートの内側には「きょう、かえるをつかまえたよ。
みのむしにしてみよう」と書かれた犯行声明文らしきものが貼り付けてあった。
この事件は猟奇的な犯行として大々的に報道され、埼玉県警の新人刑事・古手川和也(工藤阿須加)とベテラン刑事の渡瀬(鶴見辰吾)は事件の捜査を担当することに。
犯罪精神医学の権威・御前崎宗孝(嶋田久作)は、この事件の幼児性を指摘し、連続殺人につながる可能性をほのめかす。



第2話

そして、被害者の荒尾礼子のポイントカード使用履歴から、行動パターンを探っていきます。
そうこうしているうちに、過去に性犯罪、殺傷事件などを起こした危険人物のリストがそれぞれ配られました。
飯浦市内に住む者たちのリストで、古手川は当真勝雄のリストをもらいます。
この勝雄は幼女の誘拐殺人を行った人物です。
今起きている荒尾礼子の事件、そして指宿仙吉の事件の目撃情報もない。
なので、犯人は土地勘のある人物とし、そのリストの人物にあたって欲しい・・・との事でした。
古手川がもらった勝雄は、精神疾患による心神喪失状態でした。
また、知的障害も持ち合わせているようです。
そこで古手川は、先ずはカウンセラーに会って近況を確認してみよう・・・という事になります。
そのカウンセラーというのが野波麻帆さん演じる有働さゆりです。
この有働さゆり、この方もまたちょっと変わった感じなので、勝雄くんは今日来てるから、実際に会ってみてください♪との事で中に入ります。
有働さゆりは音楽療法を行っており、言葉に出来ない感情を出すのだとか。
音楽療法は精神疾患の治療にも良いと言われているそうです。
音楽を聴くというのは頭の中の複雑な感覚が刺激されているそうです。
有働さゆりは、離婚の慰謝料などを元手に、地下室に防音室がありピアノを置ける家を購入したそうです。
暗いのが苦手な有働は家の中に明かりを沢山使っています。


キャスト

工藤阿須加(役:小手川和也)

埼玉県警捜査一課に配属された新人刑事。大学は出たが国家公務員試験一種は落ちたため、ノンキャリアとしてスタート。自尊心が高く、功名心は日増しに肥大。早く大きな事件で犯人を検挙して手柄を立て、自分の存在を知らしめたいと思っている。右手の掌に2本並行して横断する傷跡があり、それを左の親指でなぞる癖がある。さゆりが弾く「ベートーヴェン・ピアノソナタ第八番ハ短調〈悲愴〉」に心打たれる。

鶴見辰吾(役:渡瀬)

捜査一課の警部で班長。古手川の上司。

野波麻帆(役:有働さゆり)

当真勝男の担当カウンセラーで、自宅でピアノ教室を開いている。

前田航基(役:当真勝雄)

2年前、幼女を監禁・絞殺したが、精神疾患による心神喪失と診断されたため、措置入院。「カエル男」の容疑者としてリストアップされる。 現在は歯科医院に勤務している。

水澤紳吾(役:尾上善二)

社会部の記者。どんな隙間にも侵入し、よく走りよくしゃべり逃げ足も速いその様子から、〈ネズミ〉というあだ名をつけられている。押しが強くて鼻が利き、どこよりも早くスクープをものにする。

永岡佑(役:北村智充)

飯浦署の刑事。

希志真ロイ(役:宮内健)

飯浦署の刑事。

堺小春(役:東江結月)

当真勝雄が働く歯科医院の医療事務員。

吉澤健(役:光崎藤次郎 )

法医学教室の権威。監察医。

 嶋田久作(役:御前崎宗孝)

精神科医。大学教授で犯罪心理学の権威。一人娘と孫を17歳の少年に殺された過去があるが、その犯人は刑法39条が適用され無罪となった。

黒川想矢(役:有働真人)

さゆりの息子。母と2人暮らしの小学生。「ショパン練習曲第三番ホ長調〈別れの曲〉」が好き。 「カエル男」の第3の被害者となる。

落合モトキ(役:桂木禎一)

草食動物を思わせる人物。コンピューターソフトの会社で働いている。 第1の被害者・荒尾と恋人関係にあった。


相関図