父と祐太が家を出たあと、母は弟、祐介を出産。
すくすくと育っていったが、幼い頃に事故で亡くなってしまった。
祐介は、親戚の家をたらい回しにされ、転校を繰り返していた。
祐介は、転校先でいじめられないよう、皆を笑わせた。
そんな経緯から、祐介はお笑い芸人になった。しかしなかなか売れずにいた頃、同じ芸人の金城大介と出会い、兄弟という設定で「金城ブラザーズ」を結成。
コンビは売れるようになり、レギュラー番組を抱えていた。
ある日、祐太のお店に容姿端麗な美女がやってくる。
いつもどおり接客する祐太だったが、その美女が徹子だと知り驚愕。
家を出る前の徹子は太っていて、決して綺麗とは言えなかったからである。
祐太と近所の人たちは、彼女が本当に徹子だと信じることができなかった。
しかし、認知症で祐太のことを先代山ちゃんだと思い込んでいる徹子の母は、徹子だと分かり、「よく帰ってきた」と歓迎。
その様子を見て、祐太は泣くのを我慢して神社に逃げ込んだ。
そこは、昔よく泣いていた場所だった。
その後、徹子に子供がいることが発覚。
しかし、祐太はそんなことは気にかけず、2人は結婚することになった。
婚姻届を提出するため、自分の戸籍謄本を取り寄せたところ、自分の弟が金城ブラザーズの祐介であることを知った。
早速、祐太は祐介に会いに行った。
しかし、祐介には全く相手にされなかった。
祐介は、実の兄が現れたことに戸惑いを感じていた。
コンビを組んでいる相方とは、兄弟という設定でコンビを結成していたからだ。
突然、祐介が祐太の店にやってきた。
祐介は、産まれてからこれまでの、自分の生い立ちを祐太に語った。
そして、相方の大介のためにも、二度と現れないでほしいと頼むのだった。
その話を聞いていた徹子は、納得ができず祐介を責め立てる。
そして、せめてハムカツを食べて行きなさいと言い、祐太がハムカツを揚げる。
先代から引き継いだタレをかけようとすると、壺の中身は空。
徹子の2人の子供が、臭いからと捨てていたのだ。
激怒した徹子だが、娘は弟が学校でいじめられていることを話し「ソースなんか何でもいい!」と言って、給食用のソースを投げつける。
そのとき、祐介は祐太が揚げたハムカツに給食用のソースをかけ、食べ始めた。
あまりの美味しさに感動した祐介は、泣きながらハムカツを頬張った。
秘伝のタレよりも、給食用ソースが美味しいと気づいた祐太は、その後ソースを変え、お店には行列が出来ていた。
その後、祐太の元に突然、失踪していた父親から連絡が入り、祐介も交えて食事をすることになった。
重苦しい雰囲気の中、祐太は明るく振る舞っていた。
しかし、祐太を捨てて出て行った父のことを許すことができなかった祐介は、父親に対し、祐太に謝れと言った。
しかし、祐太は謝罪を拒否。
そして、積もり積もった感情が露見し、父が死ねばよかったと暴言を吐いてしまう。
祐介は父を車で送った。
帰り際、父は「父親らしいことをさせてくれ」と言うも、祐介は戸惑い、何もしなくて言いと言って2人は別れた。
しばらくして、父は週刊誌に金城ブラザーズが本当の兄弟ではないことを暴露。
祐介と大介のコンビは、窮地に追い込まれてしまった。