【おもな出演者】
安藤純
金子大地
18歳。高3男子。純が幼い頃に夫と離婚した母・陽子(安藤玉恵)と二人の家庭で育った。幼なじみの高岡亮平(小越勇輝)や陽子にも隠しているが、実はゲイ。年の離れた同性の恋人・佐々木誠、通称マコトさん(谷原章介)がいる。皮肉屋ながら純粋な性格。ロックバンド・QUEENを愛聴し、「この社会に生まれたことが苦しくてどうしようもないときに救ってくれた」その楽曲に心酔している。同じくゲイをカミングアウトしているファーレンハイトと名乗る人物とSNSでつながり、日常の出来事から、心の中で抱える悩みまで相談している。
三浦紗枝
藤野涼子
純の同級生。小五の時からBL(ボーイズラブ)にはまっている腐女子。本屋でBLマンガを買っているところを純に見つかるが「腐女子バレ」を恐れ、黙っているよう頼む。実は、紗枝にはBL好きを隠しておきたい切実な理由があった。本屋の出来事をきっかけに、紗枝は純に接近していく。親友の今宮麻衣(吉田まどか)たちを巻き込み、積極的に純に近づいていった紗枝は、水族館や遊園地でのデートを重ねた末、ついに純に告白する。
佐々木誠
谷原章介
「マコトさん」と純が呼び慕うゲイ・パートナー。詳しい素性は明かさないが、妻も子もいる会社員らしい。同じくゲイである純の葛藤を理解する一方、普通の幸せにもこだわっている。同性愛者でありながら異性愛者として暮らす自分を「卑怯なコウモリ」にたとえ、ゲイでありながら紗枝に惹かれていく純の気持ちの揺れ動きに寄り添う。ケイト(サラ・オレイン)が営むカフェバーで純とよく待ち合わせをする。
安藤陽子
安藤玉恵
純を女手一つで必死に育ててきた母親。明るい性格で、純にとっては親というより親友のような近しい存在。陽子は大切な一人息子の幸せな将来を心から願っているが、そのことが純のプレッシャーになる。純は陽子だけは心配させたくないと、ゲイであることをひた隠しにしている。
高岡亮平
小越勇輝
純の幼なじみで今も同級生。純がゲイであることは知らない。明るく快活で、女子にもたびたび告白されるのに特定の彼女がなかなか出来ない。それを純は不思議に思っている。実は三浦紗枝を好きだったのだが、純への紗枝の気持ちにいち早く気づき、二人を近づけるデートをセッティングしてしまう。一方、紗枝の親友・今宮麻衣が自分に思いを寄せていることには気づいていない。
ケイト
サラ・オレイン
イギリス人。カフェバー「‘39」のオーナー。純がQUEENを愛聴するきっかけを作った。純が腐女子の紗枝に惹かれていることに悩んで相談すると、「よくあること」と答えるが「あなたはshowを初めてしまった。簡単には舞台から降りられない」とも付け加える。
ファーレンハイト
声・小野賢章
純がSNSでのみつながっている、謎に包まれた人物。お互いQUEENが好きということでネットで知り合った。自分もゲイであることを純にカミングアウトしている。ブログには彼氏がエイズであることも記載している。博識で、純が迷ったときに様々なヒントを与えてくれる。純は何かと頼り、いつしかかけがえのない人生のパートナーとなっていく。。
小野雄介
内藤秀一郎
純の同級生の一人。彼女がいる。クラスの人気者だが、亮平がセッティングした純と紗枝たちのデートに同行したとき、このデートの“本当の目的”を純にバラしてしまい、紗枝との仲を裂こうとするなど、二人の恋路を邪魔する。
今宮麻衣
吉田まどか
三浦紗枝の親友。紗枝と純の仲を取り持とうと、集団でのデートを亮平とともに画策する。亮平に気があるものの、亮平自身がそれに気づかないことにやきもきしている。
スタッフ
【原作】
浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」
【脚本】
三浦直之
【演出】
盆子原誠 大嶋慧介 上田明子 野田雄介
【プロデューサー】
尾崎裕和
【制作統括】
篠原圭 清水拓哉