土曜ナイトドラマ
『アリバイ崩し承ります』


第1話
都心から離れた那野県のある商店街で、亡くなった祖父から受け継いだ時計店を一人で切り盛りする若き店主・美谷時乃(浜辺美波)
時乃は時計修理の傍ら、一回5,000円の成功報酬で、時間や事件に関わる“アリバイ崩し”を始めようとしていた。
そんな時乃はある日、時期はずれの異動で県警捜査一課に赴任してきた管理官・察時美幸(安田顕)と出会うが、その矢先、二人の目の前で男が車にはねられる事故に遭遇してしまう。
男は、駆け寄った二人に「さっき、マンションで人を殺した」とつぶやき、そのまま意識不明に…。
男は、有名な推理作家・奥山新一郎(丸山智己)だった。
奥山の言うマンションに向かった察時は、刑事・渡海雄馬(成田凌)、係長・牧村匠(勝村政信)、検視官・樋口秀人(柄本時生)らと合流。
するとそこには、奥山の証言通りに中島香澄(森矢カンナ)の遺体が…。
しかし調べを進めるうち、時乃らの目の前で事故に遭った奥山には犯行不可能、鉄壁のアリバイがあることが判明する…!
奮闘むなしく難事件を解決できないままの察時は、こっそり、時乃に“アリバイ崩し”を依頼することに。
果たして二人は、この難事件を解決に導くことができるのか…!?


キャスト

美谷時乃………浜辺美波

みたに・ときの

美谷時乃(20)
/ 浜辺美波

『時を戻すことができました。アリバイは、崩れました』

都心から遠く離れた那野県那野市の商店街で「美谷時計店」を切り盛りする若き店主。
幼稚園の頃に両親が事故で他界、那野市で小さな時計店を営む父方の祖父に引き取られて以来、幼い頃から時計修理に興味をもち、技術を学んできた。
それと同時に「アリバイ崩しは時間にまつわる仕事だから、時計店で働く者こそアリバイの問題を扱うにふさわしい」という信念で、“アリバイ崩しの名人”として名をはせた祖父から、小学3年生の頃から半年前に亡くなるまでみっちり仕込まれたため、アリバイ崩しも得意。
正直、若い時乃にとっては、狭い時計店で時計の修理だけをしているのは退屈で…、これまでは「アリバイ崩しは人の恨みを買う危険があるので結婚して守ってくれる人ができるまでは禁止」という祖父の言いつけを守ってきたが、手違いで警察キャリアの察時に空き部屋を貸し出すことになってしまったことを機に、一回5000円でアリバイ崩しの仕事も始めることに。

「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました」を決めゼリフに、刑事たちが頭を抱える難事件のアリバイをいとも簡単に崩してしまう。

察時美幸………安田顕

さじ・よしゆき

察時美幸(45)
/ 安田顕

『どうせ私はすぐ霞ヶ関に呼び戻されるだろうから』
那野県警察本部 刑事部 管理官。
警察庁のキャリアでエリートコースを歩んでいたが、対立派閥の汚職を暴こうとして返り討ちに遭い降格…那野県警に左遷されてきた。

田舎暮しに難色を示す妻と息子と離れ、ひとり寂しく単身赴任。
美幸(よしゆき)という名前を“みゆき”と読んで女性だと勘違いした時乃の家に下宿することになる。
キャリアらしく、現場経験が少ないにも関わらずプライドが高いため、周りの警察官たちからウザがられている。

協力し合って捜査する仲間がおらず、孤軍奮闘する中で、“アリバイ崩しの名人”と言われた時乃の祖父の伝説を耳にする。

そのうえ、時乃も“アリバイ崩し”ができると知り…葛藤の末に、一回5000円で依頼する。

ただし、このことはほかの刑事に絶対内緒。

渡海雄馬………成田凌

とかい・ゆうま

渡海雄馬(25)
/ 成田凌

『俺は忖度してくれなんて頼んでませんよ』
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。
おしゃれスーツで決めた“見た目だけは”クールな刑事。
ノンキャリアだが、父親が地元選出の大物国会議員のため、同僚や上司から常に忖度されている。
モテるらしく、いろんな女性とのデート現場を目撃されがちだが、あくまで本命は時乃。

やたら時計店に現れるが、相手にされず、なんなら手のひらで転がされている。

いずれは父の跡を継いで、那野県の治安、そして時乃の幸せを守るのを目標としているが、若干空回りしている感は否めない…。

異動の時期でもないのに突然やってきて偉そうに指示してくる察時のことが気に食わず、何かと反発。

左遷された理由を突き止めて、小バカにする。

鮮やかにアリバイを崩す察時の能力に疑問を持つ。



スタッフ
脚本
いずみ吉紘
神田 優
監督
河合勇人
星野和成
音楽
得田真裕
主題歌

木村カエラ

「時計の針 ~愛してもあなたが遠くなるの~」

(ELA/Victor Entertainment)


相関図