『記憶』 


第6話 「涙の告白」

友情を取り戻した和也と御厨。
本庄は、「御厨」という名前にふと引っかかる。
本庄は15年前に冤罪を主張する男の弁護を降りたことがあり、その男の名前が御厨だったことを思い出す。
男は罪を認めないまま今も刑務所に服役していた。
急に御厨の事件を調べ始めた本庄を怪しむ片桐。
初花は、突然会議を忘れたりメモが増えたりなどしている本庄の様子が気にかかり、二宮に相談する。
一方、花束を置いた人物を捜す佳奈子はなかなか次の手掛かりを掴めずにいた。
手伝いたいと言い出す本庄。
実は病気のことを知っている佳奈子は、記憶を失う前にやり残したことを明らかにしたいという本庄の思いに気づき、胸を痛める。
だが、遥香は自分に隠れて会っている二人に不信と嫉妬を募らせていた。
沢島は心が擦れ違う夫婦を心配する。
親子である片桐と直人もまた心が擦れ違っていた。
父親の生き方についていけなくなった直人は、ある思いで本庄を裁判所前に呼び出す──。