メ~テレ開局55周年記念ドラマ
『乱反射』 再放送


ストーリー

愛する息子はなぜ死んでしまったのか―。
原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、

「誰にでも心当たりのある」
小さな罪の連鎖だった―。

街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、
職務怠慢なアルバイト医、
事なかれ主義の市役所職員、
尊大な定年退職者……
複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、
悲劇は起こった。

決して法では裁けない「殺人」に、
残された家族は沈黙するほかないのか―。

このドラマの登場人物は、平凡な人ばかり。しかし、事件に関わる人間が、どこにでもいる人たちばかりであることが、この物語の結末に重くのしかかっていきます。

─ 自らの虚栄心を満たすために、街路樹伐採の反対運動を起こす主婦

─ 定年後に家に居場所を無くし、救いを求めて飼っている愛犬のフンを腰が痛いからという理由で始末しない老人

─ 医師としての責任を負うのが嫌で、救急要請を断ってしまうアルバイト当直医

─ 犬のフンを拾うために公務員になったんじゃないと、仕事を放置した市の職員

─ 極度の潔癖症を患い、不潔なものに触れられないことを隠している造園業者

本当は悪いことだとわかっているけれど、目をつむってこっそりする「小さな罪」。誰もがどこかで身に覚えがあるものばかりです。しかし、そんな「小さな罪」が連鎖して積み重なり、2歳の男の子の命が奪われる事故が起こります。

新聞記者である被害者の父親は、息子の死の真相を突き止めようとし、「小さな罪」を働いた人たちに次々に接触していきます。ですが、彼らは自分のしたことが「殺人」だとは認めません。それどころか、なぜ自分が責められなければならないのか、誰もが怒りをあらわにし、追及する父親を逆に非難するのです。

誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない。責任を追及しようにも、法で裁くことができません。

追い込まれた父親と母親は、
幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、
自分自身に向けていくことを余儀なくされていく─



キャスト

加山 聡妻夫木 聡
加山 光恵井上 真央
  
足達 道洋萩原 聖人
海老沢 一也北村 有起哉
上村 育夫光石 研
久米川 治昭三浦 貴大
小林 麟太郎芹澤 興人
大塚 かなえ相楽 樹
加山 路子原 日出子
加山 彰大鷹 明良
羽鳥 恵美堀内 敬子
足達 泰代前田 亜季
三隅 菊江田島 令子
芦澤 真人大石 吾朗
佐々倉 研二モロ師岡
斉木さん竹内 都子
大塚 ヒロタ
吉谷 彩子
加山 翔太小岸 洸琉
 
粕谷 静江筒井 真理子
田丸 ハナ梅沢 昌代
三隅 幸造田山 涼成
石橋 忠行鶴見 辰吾


スタッフ

原作
貫井 徳郎
「乱反射」
(朝日新聞出版/
朝日文庫)
脚本成瀬 活雄
石井 裕也
音楽河野 丈洋
撮影藤澤 順一
照明長田 達也
編集普嶋 信一
プロデューサー太田 雅人
(メ~テレ)

松岡 達矢
(メ~テレ)

布施 等
(MMJ)
監督石井 裕也
(「舟を編む」
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」)
制作協力MMJ
制作著作メ~テレ






相関図