ありがとう安室ちゃん! 

楽曲名つなぎ合わせて感謝文に DyDoが広告に込めた思い きっかけは22年前




16日で引退する歌手の安室奈美恵さん。

そんな彼女に対する感謝の気持ちを込めた全面広告が先日、新聞に掲載されました。

20年以上前に安室さんをCM起用したことがあるダイドードリンコが企画したものです。

楽曲タイトルをつなぎ合わせて感謝文にしたこの広告について、担当者に話を聞きました。

4日付の朝刊に

 4日付の朝日新聞朝刊に掲載された全面広告。

上部に「# We Dont Wanna Cry」と書かれており、中央部分には20年以上前に使われた安室さんの広告写真が配置されています。

そして、写真を取り囲むようにして、こんな英文が並んでいます。

「“Don't wanna cry?” ... We don't wanna cry, either. So baby, don't cry, no more tears, smile again. You are our sunshine, and hero all together……」と続きます。

日本語に訳すると「『泣きたくない?』 ... 私たちもそう。だからお願い、泣かないで。涙を拭いて、笑おう。あなたは私たちの太陽であり、ヒーローでもあるんだから……」となります。

実はこの英文、「Don't wanna cry」「no more tears」「You're my sunshine」「Hero」など、安室さんの楽曲タイトルを使って作られています。

広告が掲載されるとネット上でも話題になり、「愛のこもったメッセージ」「泣きそう」といったコメントが寄せられています。

ダイドーに聞きました

 広告を企画した理由について、ダイドーの広報担当者はこう説明します。

「炭酸飲料『mistio(ミスティオ)』の発売当時、安室さんに広告キャラクターを務めていただきました。これまでの安室さんへ感謝と、これからの安室さんを応援したいという気持ちを込めました」

1996年発売のmistio。

缶コーヒーのイメージが強かったダイドーにとって、炭酸飲料市場での飛躍を狙った商品でした。

テレビCMや「飲んでミスティオ」のキャッチフレーズが若い世代の心をつかみ、mistioはヒット商品に。

ロングセラーとして現在も販売を続けています。

「当時は安室さんのファッションをまねた『アムラー』全盛期。商品だけでなく、自販機のPOPなどに関する問い合わせが殺到したのを思い出します」

厳選した50曲以上

 英文に使った楽曲タイトルは50曲以上。「しっかりと感謝の気持ちが伝わる内容にしよう」と厳選した結果、全曲使うことはできなかったそうです。

話題になったことについては、こう話します。

 「今から20年以上前の広告ですが、懐かしく思い出していただいた方が多く、安室さんの魅力が商品の魅力となってお客様に喜んでいただけていたことを実感しています。安室さんとともに作った商品の魅力を引き継ぎながら、今後も展開していきたいと思います」