『不機嫌な果実』
第1話 再放送
結婚して5年、水越麻也子(栗山千明)は夫の航一(稲垣吾郎)からまったく相手にされなくなり、職場でも冷遇を受ける日々…。
「私は損をしてるんじゃないだろうか?」、
「本当に私はついてない」、
「夫選びを間違えたのかもしれない」――そんな鬱屈した思いを、ことあるごとに抱いていた。
そんなある日、誕生日を迎えた麻也子は、航一から珍しく食事に誘われる。
久々に夫の優しさに触れ、喜びがこみ上げる麻也子。
だが悲しいかな、一寸先は闇…。
航一が連れて行った先は、なんと彼の実家だった!
あろうことか、反りが合わない姑・綾子(萬田久子)をまじえた誕生会という、地獄のようなオチが待っていたのだ。
しかも、悪いことは続くもので…。
数日と経たないうちに、麻也子は自分では“キープ”していたつもりだった弁護士・南田典雄から、若い女との結婚報告を受けるハメに!
微塵たりとも予想していなかった屈辱的な展開に呆然としながら、麻也子は確信する。
「間違いない。私はやっぱり、ものすごく損をしたのだ…」
そんな時、麻也子の大学時代の友人・竹田久美(高梨臨)が離婚で手にした慰謝料をつぎ込み、ワインバーを開店。
同じく友人の遠山玲子(橋本マナミ)と一緒に来店した麻也子は、開店祝いの花の中に懐かしい名前を発見する。
その名は野村健吾(成宮寛貴)――麻也子が独身時代に不倫をしていた敏腕広告マンだった!
もちろん野村とはもう何年も接点がなく、玲子から
「連絡してみたら?」とけしかけられた麻也子は苦笑いする。
だが、内心ではまんざらでもなく…。
その矢先、麻也子は思わぬハプニングに見舞われる。
店内でピアノ演奏をしていた工藤通彦(市原隼人)に、うっかり赤ワインをひっかけてしまったのだ。
麻也子が慌てて差し出したクリーニング代も受け取らず、穏やかにその場を去っていく通彦。
それはほんの一瞬の出来事…だが、2人はこの時、まだ知る由もなかった。
この出会いがやがて、2人の人生を大きく変えることになろうとは――。
キャスト
水越麻也子……… 栗山 千明
結婚して5年になる主婦。
会社員の夫と二人暮らしで、子どもはいない。
大学時代から男子にモテていたこともあり、自分の外見に自信を持っていて、今も魅力的だと信じて疑わない。
だが、夫の航一からはもはや女として見てもらえず、冷たくあしらわれる日々で、ここ3年は完全にセックスレス。
人気弁護士・津久井哲史の事務所に秘書として勤務しているが、そこでも上司に軽んじられ、
「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」と不満を募らせている。
そんなある日、独身時代に不倫していた相手・野村健吾と再会し、関係を深めていく。
やがて、音楽評論家の工藤通彦と出会って惹かれ合い、本当の愛に目覚めていくのだが…!?
工藤通彦……… 市原 隼人
クラシック専門の音楽評論家。
つい最近まで、仕事のために長期間、海外に滞在していた。
帰国後、麻也子と出会うことになるのだが、そのきっかけは
「運命のいたずら」とも言うべき偶然のアクシデントによってであった。
そして麻也子に一目で恋に落ちる。
情熱的な性格で、何事にもわき目を振らず、まっすぐ突き進む男。
麻也子に対しても、人妻と知りながらも躊躇せず、熱烈に求愛する。
竹田久美……… 高梨 臨
麻也子の大学時代の友人。
物事に対してクールで、堅実に生きてきたタイプ。
夫の不倫が原因で離婚し、手に入れた慰謝料を全て注ぎ込んでワインバーを開店する。
「男なんて信用できない」と言い、再婚する気は一切ない。
不倫に対しても嫌悪感を露わにし、夫に不満を持つ麻也子にも道を外さないよう釘を刺す。
その実、麻也子たちには決して明かさない“とんでもない秘密”を抱えており…!?
野村健吾……… 成宮 寛貴
麻也子が独身時代に不倫をしていた相手。大手広告代理店勤務。
若い頃から敏腕で、羽振りもよかった。
既婚者であるにもかかわらず、女性関係が派手で、常に複数の女と付き合っている。コンサートチケットの手配依頼を口実に電話してきた麻也子と、数年ぶりに再会。
スマートな振る舞いと甘く危険な言葉で、再び麻也子を魅了し、男女の関係を深めていく。
遠山玲子……… 橋本 マナミ
麻也子の大学時代の友人。
自由奔放で派手な、女王様タイプ。
容姿は見劣りするが高収入の夫・茂と結婚して息子ももうけ、現在は主婦モデル、人気ブロガーとして活躍している。
表面的には平和な家庭生活を送っているが、夫に求めるものは経済力のみ。
家族には内緒だが、麻也子ら友人には包み隠すことなく、スポーツクラブのインストラクターと不倫をしている。
水越航一……… 稲垣 吾郎
麻也子の夫。
有名一流大学を卒業し、現在は大手金属メーカーの営業部課長。
結婚して5年になる妻・麻也子に女を感じることができず、家政婦のように扱う。
そのくせ独占欲や所有欲は人一倍強く、麻也子が不倫などするわけがないと思い込んでいる。
神経質で潔癖症。
毎週末、実家へ車を走らせ、母親と過ごすことが何よりの楽しみ。
実は、麻也子にひた隠す“とんでもない秘密”がある。
遠山茂……… 六角 精児
麻也子の友人・玲子の夫。
一級建築士として活躍しており、一流企業の取締役にも負けないくらいの稼ぎがある。
自宅がオフィスも兼ねているため、多忙な妻に代わって家事にいそしむ優しい“マイホームパパ”。
妻にぞっこんで、子どもの面倒もよく見る。
家庭より大事なものはないと思っている。その一方で、妻の下着の枚数まで把握しているという、偏執的な一面もある。
津久井哲史……… 光石 研
麻也子の上司。
テレビにもよく出演する人気弁護士。
離婚など、夫婦問題の案件を得意としている。
法律の知識がない麻也子を軽んじ、公然と罵倒を繰り返すなど、パワハラまがいの態度を取る。
水越綾子……… 萬田 久子
麻也子の姑。
ひとり息子の航一を異常なほど溺愛している。
教養も分別もあるが、いつまでも子どもを産まない嫁のことが不満で、顔を合わせるたび、当てこすりのように麻也子を責めたてる。
スタッフ
原作
林 真理子『不機嫌な果実』(文春文庫)
脚本
江頭 美智留
小山 正太
ゼネラルプロデューサー
横地 郁英(テレビ朝日)
プロデューサー
川島 誠史(テレビ朝日)
木曽 貴美子(MMJ)
演出
樹下 直美 ほか
制作
テレビ朝日
MMJ
第2話 再放送
第1話 再放送
結婚して5年、水越麻也子(栗山千明)は夫の航一(稲垣吾郎)からまったく相手にされなくなり、職場でも冷遇を受ける日々…。
「私は損をしてるんじゃないだろうか?」、
「本当に私はついてない」、
「夫選びを間違えたのかもしれない」――そんな鬱屈した思いを、ことあるごとに抱いていた。
そんなある日、誕生日を迎えた麻也子は、航一から珍しく食事に誘われる。
久々に夫の優しさに触れ、喜びがこみ上げる麻也子。
だが悲しいかな、一寸先は闇…。
航一が連れて行った先は、なんと彼の実家だった!
あろうことか、反りが合わない姑・綾子(萬田久子)をまじえた誕生会という、地獄のようなオチが待っていたのだ。
しかも、悪いことは続くもので…。
数日と経たないうちに、麻也子は自分では“キープ”していたつもりだった弁護士・南田典雄から、若い女との結婚報告を受けるハメに!
微塵たりとも予想していなかった屈辱的な展開に呆然としながら、麻也子は確信する。
「間違いない。私はやっぱり、ものすごく損をしたのだ…」
そんな時、麻也子の大学時代の友人・竹田久美(高梨臨)が離婚で手にした慰謝料をつぎ込み、ワインバーを開店。
同じく友人の遠山玲子(橋本マナミ)と一緒に来店した麻也子は、開店祝いの花の中に懐かしい名前を発見する。
その名は野村健吾(成宮寛貴)――麻也子が独身時代に不倫をしていた敏腕広告マンだった!
もちろん野村とはもう何年も接点がなく、玲子から
「連絡してみたら?」とけしかけられた麻也子は苦笑いする。
だが、内心ではまんざらでもなく…。
その矢先、麻也子は思わぬハプニングに見舞われる。
店内でピアノ演奏をしていた工藤通彦(市原隼人)に、うっかり赤ワインをひっかけてしまったのだ。
麻也子が慌てて差し出したクリーニング代も受け取らず、穏やかにその場を去っていく通彦。
それはほんの一瞬の出来事…だが、2人はこの時、まだ知る由もなかった。
この出会いがやがて、2人の人生を大きく変えることになろうとは――。
キャスト
水越麻也子……… 栗山 千明
結婚して5年になる主婦。
会社員の夫と二人暮らしで、子どもはいない。
大学時代から男子にモテていたこともあり、自分の外見に自信を持っていて、今も魅力的だと信じて疑わない。
だが、夫の航一からはもはや女として見てもらえず、冷たくあしらわれる日々で、ここ3年は完全にセックスレス。
人気弁護士・津久井哲史の事務所に秘書として勤務しているが、そこでも上司に軽んじられ、
「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」と不満を募らせている。
そんなある日、独身時代に不倫していた相手・野村健吾と再会し、関係を深めていく。
やがて、音楽評論家の工藤通彦と出会って惹かれ合い、本当の愛に目覚めていくのだが…!?
工藤通彦……… 市原 隼人
クラシック専門の音楽評論家。
つい最近まで、仕事のために長期間、海外に滞在していた。
帰国後、麻也子と出会うことになるのだが、そのきっかけは
「運命のいたずら」とも言うべき偶然のアクシデントによってであった。
そして麻也子に一目で恋に落ちる。
情熱的な性格で、何事にもわき目を振らず、まっすぐ突き進む男。
麻也子に対しても、人妻と知りながらも躊躇せず、熱烈に求愛する。
竹田久美……… 高梨 臨
麻也子の大学時代の友人。
物事に対してクールで、堅実に生きてきたタイプ。
夫の不倫が原因で離婚し、手に入れた慰謝料を全て注ぎ込んでワインバーを開店する。
「男なんて信用できない」と言い、再婚する気は一切ない。
不倫に対しても嫌悪感を露わにし、夫に不満を持つ麻也子にも道を外さないよう釘を刺す。
その実、麻也子たちには決して明かさない“とんでもない秘密”を抱えており…!?
野村健吾……… 成宮 寛貴
麻也子が独身時代に不倫をしていた相手。大手広告代理店勤務。
若い頃から敏腕で、羽振りもよかった。
既婚者であるにもかかわらず、女性関係が派手で、常に複数の女と付き合っている。コンサートチケットの手配依頼を口実に電話してきた麻也子と、数年ぶりに再会。
スマートな振る舞いと甘く危険な言葉で、再び麻也子を魅了し、男女の関係を深めていく。
遠山玲子……… 橋本 マナミ
麻也子の大学時代の友人。
自由奔放で派手な、女王様タイプ。
容姿は見劣りするが高収入の夫・茂と結婚して息子ももうけ、現在は主婦モデル、人気ブロガーとして活躍している。
表面的には平和な家庭生活を送っているが、夫に求めるものは経済力のみ。
家族には内緒だが、麻也子ら友人には包み隠すことなく、スポーツクラブのインストラクターと不倫をしている。
水越航一……… 稲垣 吾郎
麻也子の夫。
有名一流大学を卒業し、現在は大手金属メーカーの営業部課長。
結婚して5年になる妻・麻也子に女を感じることができず、家政婦のように扱う。
そのくせ独占欲や所有欲は人一倍強く、麻也子が不倫などするわけがないと思い込んでいる。
神経質で潔癖症。
毎週末、実家へ車を走らせ、母親と過ごすことが何よりの楽しみ。
実は、麻也子にひた隠す“とんでもない秘密”がある。
遠山茂……… 六角 精児
麻也子の友人・玲子の夫。
一級建築士として活躍しており、一流企業の取締役にも負けないくらいの稼ぎがある。
自宅がオフィスも兼ねているため、多忙な妻に代わって家事にいそしむ優しい“マイホームパパ”。
妻にぞっこんで、子どもの面倒もよく見る。
家庭より大事なものはないと思っている。その一方で、妻の下着の枚数まで把握しているという、偏執的な一面もある。
津久井哲史……… 光石 研
麻也子の上司。
テレビにもよく出演する人気弁護士。
離婚など、夫婦問題の案件を得意としている。
法律の知識がない麻也子を軽んじ、公然と罵倒を繰り返すなど、パワハラまがいの態度を取る。
水越綾子……… 萬田 久子
麻也子の姑。
ひとり息子の航一を異常なほど溺愛している。
教養も分別もあるが、いつまでも子どもを産まない嫁のことが不満で、顔を合わせるたび、当てこすりのように麻也子を責めたてる。
スタッフ
原作
林 真理子『不機嫌な果実』(文春文庫)
脚本
江頭 美智留
小山 正太
ゼネラルプロデューサー
横地 郁英(テレビ朝日)
プロデューサー
川島 誠史(テレビ朝日)
木曽 貴美子(MMJ)
演出
樹下 直美 ほか
制作
テレビ朝日
MMJ
第2話 再放送
数年ぶりに再会した昔の男・野村(成宮寛貴)の甘い言葉に誘われ、“超えてはならない一線”を超えてしまった麻也子(栗山千明)。
罪悪感に苛まれた彼女は、いつになく夫・航一(稲垣吾郎)に優しく接し始める。
一方、航一はというと…妻の携帯をこっそりチェックし、不倫の事実を察知!
素知らぬ顔で穏やかに対応しつつも、裏では背筋も凍るような冷やかな視線を、麻也子に向けていた…。
表面上だけとはいえ、久々に訪れた平和な夫婦関係。
だが、それも束の間…。
仕事のストレスで苛立っていた航一の“心ない一言”で、麻也子の不満は再び増殖し始める! 「もう野村とは会わない。会っちゃいけない」――そう一度は決意した麻也子。
ところが、充足感を激しく求める本能の前にはなすすべもなく、彼女は野村との不倫にのめり込んでいく。
その矢先、麻也子は偶然にもある男と再会する。
それは…通彦(市原隼人)――麻也子が友人・久美(高梨臨)の経営するワインバーで、うっかりワインを引っかけてしまった音楽評論家だったのだ!
そしてついに、麻也子は航一に嘘をつき、野村とともに禁断の不倫旅行へ。
だが、そんな2人を何者かの視線が執拗に追い…!?
麻也子のあずかり知らぬところで、大きく動き始める“危険な運命”。
そんな中、遂にマザコン夫・航一の“とんでもない秘密”も明らかになる!