第二の青春なんて粋がっているものの、やはり年齢には致し方が無いものがある

どうも、頭の中で想像空想が先行してしまい、必ず一旦は躊躇と言うか迷いが出て、まぁ良いかとか、今度にしようとか、即行動に移す前に妥協して終わってしまう 

古い話だが、6月に二度目のビワイチ(とは言え琵琶湖大橋から上半分の琵琶湖1周)をやった時も、テントも積んだ、シュラフも持った、ガスバーナーや食料も、全部で10キロ近い荷物を積んでいた 

何処か適当な所にテントを張ってバーナーで炊飯して夕食して夜は星を眺めながら静かに眠りに就こうなんて・・・粋なストーリーは出来上がっていたのだが・・

キャンプ場はまだオープンして無くて適当な場所を探しながら、ここは汚い・・ここは目立ち過ぎ・・空き家の隅っこ・・ここは良さそうだけど、もし誰かに見られて不審者だと思われたらどうしよう・・・なんて、

幾つも幾つも通り過ぎて、結果的にはビジホに渋々泊まることになってしまった 

第二とは言え、あの青春の意気込みはどこへ行ってしまったんだ 

 





知多半島の新四国88ヶ所を自転車で巡った時もそうだった 

勢いよく、砂浜の適当な窪みの目立たない所でバーナーでお湯を沸かしおにぎりとラーメンで夕食を済ました

テントこそ張らなかったものの、シートを敷いて寝袋に潜りこんで、星空を眺めながら波の音をBGMに眠りに就こうなんてしゃれ込んでみた

しかしながら汗でネチャついた体がどうにも気持ち悪くって眠りに就けそうもない(この辺りはやはり20代の頃とは違うのかなぁ)・・・仕方がない

止む無く撤収してまた自転車に積んで最寄りの駅から、やっぱし家に帰ろうかなぁ・・弱気になってしまう 

結構まだ電車も込み合う時間だった 

大きな輪行袋は乗客の迷惑になるだろうと時間をつぶして遅い時間の電車にしようと思った 

駅前の居酒屋が扉を開け放して道路沿いにまでテーブルを出して賑わっている 一人で居酒屋なんて・・・家でも晩酌などしたことは無いのだが、何と無く引き寄せられては入ってみた 

ビールがこんなに美味しいものとは、初めての体験だった

自転車を漕いで疲労したっぷり汗をかいたからだろう

しかも中ジョッキで2杯もいけた、第二の青春、冒険での、細やかだが素晴らしい良き思い出となった・・・六十路の青春万歳!!