先週月曜日の授業中、とつぜんサイレンが鳴り響きました。
驚く私たちに先生が

「今日で四川大震災から6年が経つんだよ。」

と教えてくれました。
この地震についてなにも知らないなあと思って調べてみたところ、
興味深い論文をみつけたので紹介したいと思います。


俞祖成、今里滋『四川大震災における「国家」と「社会」の役割とその変容』
http://doors.doshisha.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?bibid=TB12401047&displaylang=en
(同志社大学・同志社女子大学さんのWebOPACです。オレンジのShow Bodyをポチっと押せば見れます)

2008年5月12日、中国四川省全域を襲ったマグニチュード8.0の大地震による被害は
被災範囲:約44万平方キロメートル
(日本の面積は38万平方キロメートル!!)

死者:69227人
行方不明者:17923人
負傷者:374643人
避難者:1510万人
経済損失:8452億人民元(約10兆円)


数字から分かる通りこの大震災による被害は非常に深刻なものでした。
しかし一方でこの地震による難民問題、飢餓の蔓延、疫病の流行、暴動や騒乱等はほどんどみられず、四川大震災は中国地震災害史上まれにみる「成功例」であったと言われているのだそうです。

この成功を導いた要因として注目されたのが「社会」側からの救援活動と復興作業。
国による危機管理体制の問題が露呈するなか、「中国共産党の指導下の政府主導型災害救援体制」を乗り越えて、社会のあらゆる市民、タクシードライバー、大学生、企業社員などが積極的にボランティア活動をし、復興に大きく貢献しました。
このことから中国で2008年は「ボランティア・NPO元年」「市民社会元年」ともいわれるそうです。

強国家×弱社会から弱国家×強社会へ力関係の大きな転換を見せ、成果を出した四川大震災の経験は、国家にとっても社会の持つ力の強さを思い知るものとなりました。
筆者のお二人は「強国家×強社会」に向けての仕組み作りが必要性を主張しています。




今の日本でまた地震が起きた時、
「国×社会」の参画は実現するのかな…
社会の声は、思いはちゃんと届くのかな…

私はすごく不安に思います。

社会の一員として、あたりまえを疑って真実を見極めていくこと。
忘れちゃいけないなと思いました。

11日で、東日本大震災から3年2か月。
12日で、四川大震災から6年。

この経験は、国にとっても、社会にとっても風化させちゃいけない。
これからに生きる経験として伝えていかなきゃいけない。
そして考え続ける、思いを交わしてみる。
社会のつながりを濃くしていくことが大切なのかなと感じます。
だから私も、繋がり続けたい。


11日の夜、ともしびプロジェクトのキャンドルを灯しました。
四川大震災、東日本大震災で被害に遭われた方へ祈りが届きますように。