先日、従兄が私の母のもとへ相談に来ていました。「ひいおじいちゃんのお墓がある墓地が、どうやら墓じまいになるらしい」とのこと。東京のような大都市だけでなく、こんな地方都市でも身近に墓じまいが増えているんだなと実感しました。

追記:この従兄も、先日亡くなりました。身内ですが心よりご冥福をお祈り申し上げます。

この記事では、墓じまいに関する皆さんの疑問にお答えします。

  • 墓じまいにかかる費用は?

  • その費用は本家が負担するの?

  • お寺で供養してもらう時のお布施はどれくらい?

  • 墓石の下に本当にお骨は埋まっているの?


 

田舎の我が家でも墓じまいに苦しむダンナ…

 

私の夫も、田舎の実家の墓じまいについて悩んでいます。従兄が心配していたのは、

  • 墓じまいの費用

  • 誰が手続きをするのか

  • お寺との交渉方法

  • お骨の取り出し方

といったことでした。私自身も終活ガイド1級の資格を持っていますが、実家とはいえ地域の具体的な事情までは全く分からず、正直なところ「役に立たない終活ガイドだ…」と反省しました(泣)。

こんな時は、やはり専門家に取り次いでもらうのが一番です。特に、最低限の提案ができる信頼できる専門家を見つけることが大切だと感じました。

終活での困りごとはなんでもどうぞ、まずは無料相談」という終活ガイドの終活協議会のような窓口に繋ぐのがベストだと思います。そこでは、適正価格で手続きする方法を教えてもらえるはずです。

ここからは、私が墓じまいについて調べたことをまとめていきます。


 

墓じまいにかかる費用は?合計30万円から300万円!?

 

墓じまいの総費用は、お骨の取り出し、墓石の撤去、行政手続き、そして新しい納骨先への費用を合わせて、合計で30万円〜300万円程度が目安と言われています。平均すると、このくらいの幅になるようです。

具体的な内訳を見てみましょう。

  • お墓の撤去費用:20万円程度〜

  • お寺へのお布施代:3万円〜10万円程度

  • 離檀料(りだんりょう):無料〜20万円程度

これらを合計すると、23万円〜50万円が基本的な費用となります。

 

行政手続きについて

 

上記の費用とは別に、行政手続きにかかる費用と手間があります。これは、市役所や役場、今あるお墓の管理事務所、そして新しいお墓の管理事務所へ支払うお金です。

必要となる主な書類は以下の通りです。

  1. 埋葬証明書:今のお墓の管理事務所で、「お墓に埋葬してもいいですよ」という許可をもらう書類です。

  2. 受入証明書:新しい納骨先で受け入れの許可をもらう書類です。

  3. 改葬許可証:上記2つの証明書を提出して、市役所や役場で手続きすることで発行されます。

 

お墓の移転先での費用・手続き

 

最後に、新しいお墓での受け入れ費用が発生します。

  • 納骨先費用:5万円〜250万円(永代供養墓、樹木葬、納骨堂など、選択肢によって大きく変動します)

  • お寺へのお布施:3万円〜10万円(新しい納骨先で供養してもらう場合)


 

墓じまいの費用は本家が負担するべき?

 

いいえ、必ずしも本家が費用を負担すべきとはされていません。

一般的に、お墓じまい費用は、お墓の承継者が支払いを負担する形が最も多いです。しかし、これは絶対的な決まりではなく、実際には、兄弟や親族などの複数名で分け合って負担する場合も多く見られます。

もし本家が墓じまいをするのであれば、分家がお墓の継承者になることも考えられますし、その際に分家が費用を負担することも大いにあり得ます。お墓じまいは、場合によってはかなり高額な費用が発生するため、トラブルの元になりやすい傾向にあります。後から問題にならないためにも、事前に家族や親族間で十分に話し合いを行うことが非常に大切です。

(参考:3人に2人が「安くなった」と回答【石材店一括見積もり墓石ナビ】)


 

お寺で供養してもらった時のお布施は?

 

前述の通り、お寺へのお布施は、3万円〜10万円が目安です。

その他に、檀家をやめる際に「離檀料(りだんりょう)」がかかる場合があります(無料〜20万円程度)。これは、今までお世話になったお寺へのお礼の気持ちとして支払うものです。

また、新しいお墓でも「開眼供養」という法要があり、僧侶に拝んでもらった際にお布施が必要になります(これも3万円〜10万円程度が目安です)。


 

墓石の下に本当にお骨は埋まっている?

 

実は、お墓の下に遺骨が埋まっていない場合があります。従兄の話によると、今回は遺骨が残っていないお墓だったそうです。「掘ってみたけどなんにもなかった」とのことでした。

 

遺骨がない場合、改葬許可申請は不要!

 

「墓地・埋葬に関する法律」では、改葬について「埋葬した死体、または埋蔵・収蔵した焼骨を、他のお墓や納骨堂に移すこと」と定めています。このことから、お墓に遺骨がない場合は、墓じまいを行う際に自治体の改葬許可は不要ということになります。

なお、遺骨が残っているお墓を改葬する場合は、改葬許可が必須となりますので注意が必要です。

(参考:墓じまいの費用を考えれば遺骨ダイヤがオススメ)


 

まとめ:田舎の我が家も墓じまいに直面!賢い選択を

 

私の夫も頭を抱える墓じまい問題。まずは、**終活協議会などの「適正価格で手続きする方法を教えてもらえる窓口へ相談する」**のが賢明です(実際に作業するのは提携先の石材店になります)。

  • 墓じまいの費用は30万円〜300万円と言われています。

  • その費用は、本家の都合で墓じまいをしたからといって、本家が一方的に負担するべきものではありません。お墓の継承先が負担するのが一般的ですが、親族間で話し合い、分担することも多いです。

  • この費用に含まれるお寺へのお布施は、元の閉眼供養と新しい開眼供養でそれぞれ3万円〜10万円程度です。

  • 行政手続きでは改葬許可が必要ですが、墓じまいの際にお骨がない場合は、改葬許可は不要となります。

大切な先祖代々のお墓をどうするかは、デリケートな問題です。トラブルなくスムーズに進めるためにも、早めに情報収集を行い、専門家や親族とよく話し合うことが大切です。