白い猫とワルツを

白い猫とワルツを

猫と暮らす毎日についてです。

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猫のジャンプは軽やか。
脚に力を込めて跳んでいるというよりも、重力から解放されたような跳びかた。
猫って本当に恵まれた身体をしているなあ。

鬱病で何もできず仕事を辞めて毎日寝ていた時期があった。
仕事もなく、近くには友達もおらず、一人暮らしなので猫の世話をする以外にやらなければならないことも何もないのでひたすらに寝た。
猫のように過ごそうと思った。
しかし病気で痩せきった身体はただ寝てるだけであちこちが痛くなって、腰や肩には痣ができた。
結果私は猫になれなかった。
諦めて人間として過ごすことにして今に至るのだ。

寝ることひとつとっても猫には及ばないのに、あの軽やかなジャンプなど望むまでもない。
でも人間でよかったと思うことも少しだけある。
猫を養えてよかった。
私が君の歩む道に転がる小石を全て拾って歩くから、嫌なことなどひとつもない生涯を送るのだ、猫よ。