3歳の頃から、ピアノを習ってた。

母は、都内の名門音大卒。
ピアニストとして世界でも仕事して、
その後はヤマハ音楽教室で先生。

実家も音楽教室になってて、生徒を持ってる。



母はヒステリックだった。
そして、それは今も。


最近アヴィーチが亡くなってしまったように、
芸術を極める人は、なんで心も失うんだろう。



母は自分を、音大に行かせて、
仕事につかせたかった。
母と同じ道を辿ってほしかったんだね。



豹変する母は、ピアノになると人が違った。
怒ると、もともと豹変してしまう人で、

父は、


お母さんは、病気なんだよ。 

と昔から言っていた。


たくさん殴られた。蹴られた。
髪の毛を引っ張られた。
宿題を終えたノートはぐちゃぐちゃにされた。
たまごっちは床におもいっきり叩きつけられ壊された。
四つん這いになって、自分を殴っていた。


楽しかったか?
お母さん。


自分はあんなに泣いてたじゃないか。


父も、止めてはくれなかった。

唯一助けてくれていたのは、兄だけだった。



母と自分の間に割って入り、
もうやめてあげてと、
泣きながら母に言っていた。


母は、なんであんなにも止まらなかったんだろう。



分かるよ、必死だもんね。
ピアノ、上手になってほしかったんだよね。




学校もしょっちゅう休まされ、
毎週隣の県の有名な先生のところまで
ピアノのレッスンに行かされ、

でもそんな母の苦労もあり、


たくさんの賞をとってきた。

全国大会も、世界大会も出場した。






お母さんありがとうね。

けど、やっぱり、ピアノが好きになれなかった。
あの時音楽が死ぬほど嫌いだった。


いつも逃げ出したかった。




あのときの記憶は、今もずっと、消えないんだよ。




Go with happiness


5th May