大正町交番の近くにあるビルに女の子が接客する呑み屋がある。
一時期、アジア圏の女の子たちを雇っていた時期があり、その女の子は大きな寮の一室で共同生活を始めた。
日本に来て間もないらしく、その子たちは日本語がほぼ話せない。
ある夜、店長のもとへ電話がかかってきた。
「ひとりの女の子が大変らしい」
店長は寮に向かい、共同生活している部屋へと駆けつけた。
そして、その女の子に近づくと…。
突然荒れ狂い、話せるはずもない日本語で永遠叫び続け、寮の窓から歩道へと飛び降り、どこかへ走り去ってしまった。
その後、その女の子は行方不明になったと言う。