一章、マジックについて、少し思ってることを書きたいと思います。いきなりですが、マジックはマイナーで所詮は人を騙す芸ですから手品をやってる人が思ってるほど興味は持たれません。実際にテレビスタジオでマジックをやって出演者がウケてるのは殆ど演出です。またかなり承認欲求(オレってすごいだろ!)が強い人もいます。またどんなに凄いテクニックで凄いマジックを見せても、実際にはスルーする人の方が多いのが現実です。理由はいろいろあるでしょう。手品だからという先入観、あるいは驚いたらプライドが傷つく、その他あるでしょうがそれでいいのです。そう、万人にウケすぎては図に乗るのでこのくらいで、ちょうどいいです。実は自分もそう思って勘違いしていた時もあり反省してます。だからと言って手品はダメだと言ってるのではなくむしろ大変素晴らしいものだと思ってます。自分の人生でも、随分手品には助けられたことがありました。    二章、例えばマジックユーチューバーという人がいて結構人気がある人は多いです。随分勉強になったし何十年ぶりかでまた本格的に研究していこうと思ったものでした。ただそういう方々への非難も結構あるのです。つまり本来秘密であるべきマジックの種明かしをしてけしからん、とこういうことです。しかしこの考えは違いますね。何しろ今は時代が違います。秘密にしておこうなんて無理だし古い考えと言わざるをえません。元々はマジシャンが自分達の利益を守るためにそのような都合のいいことを広めてたのてす。話はそれますが昭和が古き良き時代なんて言う人は多いようですが、個人的には暗黒の昭和と思ってます。今と違って人権意識も違ったり泣き寝入りのケースもあり、見過ごされてる理不尽な制度がありました。何しろ情報拡散が難しかったし気軽に相談出来ない、そんな環境でしたので比較すれば今の方がいいと言えます。では人心についてはどうか悪くなったか?というと、、まあこれはケースバイケースで微妙です。話がそれましたが、何でもかんでも興味本位での要求に答えて安易に種明かしはダメですが、種明かしをしてその方が興味をもってもらい趣味にしてもらえれば手品界にとってもプラスになりますね。マジックユーチューバーポンチさんもそのように言ってました。また実際いろいろな人がいてあえて種明かしを望まない(夢をこわされると思うのか)人も、またタネをわかってても上手い技術や演出、話術を楽しんでくれる人も多いのです。有名マジシャンのサーストンが本当に言ったのかどうかわからないサーストンの三原則というのがあるのですが、それのみ全面に出し調子に乗って演じ続ければ友達は去り人間関係は最悪になると言えます。ですから文句を言ってる人はそういうことに努力工夫すればいいし、またそれらを明らかにすることにより、現状に満足せずもっとさらに新しいものを目指す心意気にもつながると思うのです。チャップリンは「あなたのベストは何ですか?」「はい、私は常に次の作品だと思ってる」と言ってたようです。           三章、 難しいマジック、例えば手、指の使い方が複雑なものは絶対的に動画の方が分かりやすいのですが、簡単なマジックは文章の方が分かりやすいことが多いです。このブログでは本当に簡単に出来、説明も少しですむオリジナルあるいは従来からあるマジックをアレンジしてより簡単に紹介させていただいております。いくつか実際にやっていただきコミュケーションにいかしていただければ幸いです。また例えばこの中のトランプや電卓などの手品をピックアップしてマスターしてもらえれば、何かサロン手品として頼まれた場合、10分位もつでしょうし時間的にはそのくらいがちょうどいいです。その場合はジャンボトランプの方がいいでしょうが(以前はダイソーで販売してたのですが)普通サイズでも大丈夫でしょう。それとご自分で少し話術を考えて演出することが大事でそれによって全く違うことになることもあるのです。このへんはマジック初心者でも感性、人生経験が多いに物をいうところでもあるわけです。

四章、演じ方についてですが、マジックは基本プロレスと同じ何でもあり、こうすべきというスタイルはなく、最低限のマナー、例えば下品なこと、相手をバカにするなどをしなければオーケーだと思ってます。タネについてはそれが想像がついてしまうのは問題はないですが、見えてしまうのはスマートではないでしょう。個人的には複雑でよく考えないとわからないものはあまりよくはないと思いますね。テクニックをこれでもかと、ひけらかすのも、ちょっとですね。しかしそれもありです。ビーナチュラルという格言があるのですが、これは演じる手などの動作が自然に見えるようにするということなのですが、これは演技上の流れから考えると必ずしもそうではないと言えるでしょう。あまりにも普通の動作だと、手品っぽくないですからね。それと昔の例えば前述のサーストンの三原則 「マジックを演じる前に、現象を説明してはならない」 「同じマジックを2度繰り返して見せてはならない」 「種明かしをしてはならない」というのがあってマジシャンは知っておいた方がいいでしょうが現在ではそぐわないでしょう。また万人受けするのがいいともかぎらないです。究極、マジシャンのコンセプトを表現できればいいと思いますね。手品に関しては例えばコンテストなどで評価されるのはいわゆる上手い人かも知れません。しかし上手い下手というのは単にテクニック、アィディアが凄い、そういうことではなく演者の人間性、経験、雰囲気、話術そういった総合的見地から評価されることではないかと思うのであります。手品を永くやっている人がよく、手品はこうあるべきなどのうんちくを初心者などに言っていることを耳にすることがあります。もう勘弁して下さい、時代が違います。これは他の分野でも言えますが、AI全盛の時代ですので本当に既存の考えにしばられてたらダメでしょう。とにかくマジックを演じる際にはいろいろ考えて人の意見を聞くことは大事ですが自分のやり方にはぶれないことですね。 五章、 手品のテクニックを犯罪に使った事例がありました。例えばサムチップ、親指そっくりの形で親指にはめる道具で見た目ではわからないグッズです。これを使って宝石店で店員を欺いて盗んだケースがあったようです。そういう意味でも、またそれ以外でもマジックのテクニックで詐欺をすることは可能なのです。だからある程度、普通の人もそういうテクニックがあることも知っておく必要があるのです。ただ逆に拡散することにより良からぬ思いの人に犯罪を助長するのでは?という考えもあるでしょうがトータル的に考えればどちらかと言うことです。