もう真夏?って思うくらい暑い日々。

夏がくーれば、おもいだすー。音符ですね。

31年間生きていて、空白の夏が一つ。

最近、その夏を毎日思い出すようになりました。

夏を感じることができなかった夏。

看護士さんにお願いして車椅子で少しだけ外に出たときの太陽の暑さ。眩しさ。
蝉の声。木々の緑色。風の音。歩く人の話し声。など、とても感動したことを思い出します。

ほんの少ししか開かない窓から手をだし、 病室の人と、空気がなま温かいよと笑ったこと。

病棟見学の妊婦さん集団から隠れたこと。
そして、悔しくて情けなくて羨ましくて泣いたこと。


点滴針が刺すところなくて、なんで私だけ?と泣いたこと。

娘がお腹から激しく蹴り、痛くてでも嬉しい思いをしたこと。

分割食が惨めで泣きながら食べたこと。
涙の味がした。

点滴刺換え待ちの中、束の間の点滴棒なしでの二足歩行したときの懐かしさ。

筋肉低下で処置台に上がれず、看護士さんに足を持ち上げてもらい、情けなくてバレないように泣いたこと。


沢山思い出します。

今、娘は元気にスクスク育っています。

その奇跡に本当に感謝です。

終わりよければ全てよし。

元気に産まれたんだから良かったじゃん。

と言う人もいますが。

私には、あの5ヶ月という入院期間を、良い思い出にはできません。

本当に辛かった。
苦しかった。


今も、血管にそって両腕に残る点滴跡が物語っています。

だからこそ、同じ体験をしたことない人に、上記のようなことを言われるのが一番嫌なんです。

でも、この暑さを娘と共に感じることが出来る今に感謝です。