手術の話が進み始めてから、




たくさんの検査を受けることになりました。
レントゲンや心電図といった一般的な検査に加えて、
MRI、そして足のCT。
これは、側副血行路の対応で必要な血管移植に足の静脈を使うため、静脈が使えるかどうかを確認するためのものでした。
それらが問題ないことを確認した次はPET検査です。
「どうか何も見つかりませんように」と祈るような気持ちで結果を待ちました。
PET検査の結果も問題なし
その後3泊4日で入院し、審査腹腔鏡に進みました。
お腹に複数の針を指し、直接見て、画像ではわからない腹膜への転移がないかを確認する検査です。
この審査腹腔鏡で、
「少し気になる所見があります」
「グレーな腫瘍のようなものがあったので採取して病理にまわしてます」
と言われました
明らかなクロ(がん細胞)ではないと思うけれど
シロ(絶対にがん細胞ではない)と判断もできないから病理で確認と、、、
結果が出るまでの時間は本当に不安でした。
結果は、こちらも問題なし
その後はまた3泊4日で入院し側副血行路の状態を詳しく調べるための血管造影検査をしました
発達した側副血行路がどこからどこにつながっていて、どちらに向かって流れているのか等詳細の評価をするための検査です。
入院中にもう一つ、ICGという腕から少量の薬を入れて、時間を追って血液検査を行い、肝臓がその薬をきちんと処理できているかを確認するための検査もしました。
手術を安全に受けられるかどうかを判断するための、大切な検査だそうです
肝臓は抗がん剤の副作用で多少影響があったようですが
手術に影響があるほどではないということでした。
ここまで一つ一つ確認して、すべて問題ないことがわかって、ようやく手術が現実的になりました。
これで手術に向かうのみ!と思っていたのですが
病院から連絡があり胃の内視鏡と便潜血検査を年明けに追加で受けることになりました。
夫から検査が追加になったと聞き
なぜこのタイミングで検査が追加?と不安になりチャッピーに相談したところ
膵臓がんの手術(特に膵頭十二指腸切除など)は、
胃
十二指腸
胆道
小腸
と同じ消化管領域を大きく扱う手術。
だから手術前に
👉 胃や大腸に別の問題(潰瘍・ポリープ・がん・出血源など)がないか
を一度きちんと確認しておくのは、大学病院ではよくある。
という回答。
まだ転移の可能性が疑われているのか、、と
胸がザワザワしましたが、安全に手術するための検査のようで少し安心できました
「手術できると思います」
そう言ってもらえたとき、同時に
「ただし、今が本当に一番いいタイミングかどうかを含めて、カンファレンスで検討します」と言われました。
コンバージョン手術の条件として、
マーカー値が基準値内に収まっていること
明らかな転移がないこと
この2つは最初から聞いていましたが
もう1つ
抗がん剤治療を8か月以上続けていること
という条件があることを初めて知りました
ちょうどその時点で、夫は抗がん剤開始から8か月目。
検査を受けている間も投与は続けていましたので結果的に10か月間でフォルフィリノックスを20回受けています
「これを最初に教えてもらっていたら、
サードオピニオンに行かずに、
おとなしく8か月経ってから来ていたのに…」
と思ったのが正直なところです、、
「手術が患者さんの損になってはいけない」
診察の主治医の先生も、
審査腹腔鏡を担当してくださった先生も、
同じことを言っていました。
「僕らが一番やってはいけないのは、
手術が患者さんの損になってしまうことです」
「手術をしたあとに転移が見つかって
体力が落ちて抗がん剤ができなくなる
それだけはあってはいけない」
この言葉を聞いたとき、たくさん検査がある理由が、ストンと腑に落ちました
不安になることは何度もあったけれど
徹底して調べてくれていること
慎重に、丁寧に、夫の体のことを考えてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです