撮影時の思い出話は、更に続く。
内田直哉氏によれば、当時は配役をオーディションで選ぶというシステムではなかったという。
パイロット版を担当した竹本弘一監督が、大きな決定権を持っていたのではないかとの事。
前作「バトルフィーバーJ」でのゲスト出演が縁で、竹本監督がデンジグリーン役に抜擢してくれたらしい。
ここで、私は思い切ってある質問をしてみた。
戦隊作品恒例の、卒業記念に演者自身がスーツに入ったかどうか!
当時の写真で、津山栄一氏がデンジイエローを着用しているものが存在する。
これは内田氏もご存じなかったようで、本作の技斗のを担当した山岡淳二氏に津山氏が頼み込んで実現したそうだ。
第41話「史上最大の総力戦」でも黄山役で素顔のアクションを披露した津山氏だが、この時は思い切り頭をぶつけてしまうハプニングもあったそう。
結論。
本作において実際のスーツにも入ったことのある演者は、デンジブルーのスーツアクターも担当した大葉健二氏と、1回だけの津山氏の二人だけだった。
第26話「デンジ姫の宇宙曲」に関しても、エピソードが披露される。
当時内田氏は、声優で活躍する神谷明氏や中尾隆聖氏らと音楽活動をしておられた。
その付き合いで、挿入歌「銀河ハニー」を中尾氏が歌いゲスト出演になったのだった。
全話での脚本ではレッド・ブルー・ピンクの順で出番が多く、それが少々不満だったという内田氏。
しかし主役回の少なさでは、津山氏が一番残念だったのだw。
撮影所ではメイク室で「非常のライセンス」や「特捜最前線」と一緒で、『ああ、自分は今憧れの現場にいるんだなぁ・・・』と感動する日々。
近年も戦隊作品に関わる内田氏は、アフレコでの向き合い方を飯塚昭三氏から学んだそうだ。
ベーダー怪物の声をアドリブ満載で演じた飯塚氏は、いかに視聴者を楽しませるかを考えてキャラクターに命を吹き込んでいた。
同じ現場でその姿を見ていた事が、声優としての現在に繋がっているのだ。
更には司会のショッカーO野氏からも、スクープ情報が!
大葉健二氏が数年前に串田アキラ氏のコンサートにゲスト出演した際、その楽屋に桃井あきらこと小泉(現・弓)あきら氏が遊びに来ていたとの事!!
電子戦隊の友情はプライベートでも厚く、現在闘病中の大場氏の一日も早いご回復を祈りつつ、あきら氏といつか同じ場で我々の前に姿を見せていただきたい。
いよいよ、お別れの時間がやってきた。
最後の曲は、「デンジマンにまかせろ!」
40年の時を超え、我々ファンの願いに応えてくれた内田氏。
プライベートでも一切顔出ししなかったのに、この場に来てくれた津山氏。
会場はまさに、銀河ディスコでフィーバー!
この幸せを、またいつの日か・・・必ず!!