内田直哉氏による記念コンサートも、いよいよゲストの登場となる。
デンジイエローを演じた津山栄一氏が、会場後方の席から舞台へ!
「やぁみんな、黄山純だよ!」
放送当時に発売されたLP,「電子戦隊デンジマン・ヒット曲集」を思い出させる挨拶だww!!
このレコードは演者がそれぞれミニトークを収録しており、内田さんはすっかり忘れておられました。
司会のショッカーO野氏によって引き出される、撮影時の思い出の数々。
5人全員が揃って最初に撮られたのは、第2話のあきらが自室でシャボンラーに襲われる場面だった。
内田氏に比べ、かなり当時の記憶をお持ちな津山氏。
なんと当時、内田氏は津山氏宅に同居しながら撮影所に通われていたとの事!
毎晩野球ゲーム盤遊びに熱中したそうで、劇中ではあまり接点が見られなかった二人が私生活ではこんなに仲が良かったとは。
DVD発売時の座談会に全員が再集結したことでも分かるが、電子戦隊の5人はプライベートでも本当に親しかったのだ。
撮影終わりには、デンジレッドこと結城真一氏がリーダーとなって六本木のディスコに通うほどに。
そこでは、紅一点の小泉あきら氏が可愛い女子に声をかける役を任されていたそうだw。
結城氏の実家に揃って泊まった時は、深酒しすぎて全員が翌日の撮影に遅刻!!
この日が劇場版のラストシーンで、デンジ姫を想い空を見上げる彼らの目が赤いのは二日酔いだったからw!!
第36話「勇気ある仔犬の詩」の撮影を最後に病死したアイシーの話も、書籍等ではあまり書かれない。
別の犬で撮影したものの違和感があり、終盤までぬいぐるみやライブフィルムで撮り終えたのだった。
内田氏の思い出深いエピソードは、第34話「哀しい捨子の物語」。
みなみらんぼう氏の歌が、劇中に効果的に使われた。
私はこのシナリオを所有しているが、歌詞が場面と連動して書かれた珍しい構成。
執筆した曽田博久氏の思い入れが伝わる、情感溢れる名作だ。
津山氏はまさに黄山の代表作、第25話「虎の穴は逃走迷路」が一番印象深いそうだ。
八百屋の娘・レイコちゃんと黄山との、淡い恋の物語。
これも曽田氏のシナリオで、上原正三氏に次いで多くの本数を執筆して作品世界のクオリティに貢献した名作ばかり。
「電子戦隊デンジマン」は、「秘密戦隊ゴレンジャー」の色分けを再現しただけでなくシリーズ初の変形ロボを投入。
文芸面でも、組織同士のスパイ戦や職業軍人を脱却して民間人を主役に据えた最初の戦隊作品だ。
描かれた青春群像は視聴者にストレートに届き、共に泣き、共に笑い、今も我々の胸を熱くする。
40周年という節目に、そして世界が混乱するこの時代に、愛と勇気という希望の光を届けてくれる本作。
この場に参加している幸せは、長年ファンであり続けた者への最高のプレゼントなのだ!!
~次回・後編へ続く~


