こんにちは。

クラージュ保育園のえんちょです。

 

今日は

自己統制について考えてみようと思います。

 

自己統制とは自分の意思に基づいて

自らの行動を調整していこうとする行動のこと。

 

子どもたちは成長するにつれて

自分の主張をするだけでなく

他者の要求にも思いを馳せることができるようになっていきます。

 

しだいに他者の視点に立って

自己の行動を調整するようになっていき

 

自己主張(自己の意見や考えや欲求などを表現して他人に伝えること)と

自己抑制(欲望や感情などを抑制して制御すること)が

 

バランスよく育つことが

良好な対人関係を築く基盤となります。

 

ここで考えてみたいのは

私たち大人が「いい子」と聞いて思い浮かべるのが

どんな子どもかということです。

 

いかがですか?

 

「大人(親や先生)の言うことをよく聞いて、お行儀の良い子」

 

つまり自己抑制(我慢)ができる子を

思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。

 

それもそのはず。

子どもの頃「みんなと仲よく」「人に迷惑をかけたらだめ」と

教えられた人が圧倒的に多いからです。

 

私たちが

子どもの頃にほめられたのは

 

「嫌いなものを食べられたとき」や

「遊んでいたおもちゃを友達に譲ったとき」など

我慢して行動できたときが多く

 

逆に 大人の言うことを聞かず自己主張すると 

「わがままな子」 と捉えられてしまうことも

少なくありません。

 

 

クラージュにいる子どもたちをみてみると

こんなふうに 毎日毎日

一生懸命に自己主張をしています。

 

『泣く』という行動も

立派な自己主張のひとつ。

 

大人は子どもが泣くと

どうにかして泣き止ませようとしますが

 

これは見方によっては

せっかく自己主張しているのに

自己抑制の方向に導きすぎてしまう可能性がある

ということを知っておきたいですね。

 

急いで泣き止ませようとするよりも

「(気持ちを)教えてくれてありがとう」と伝えることで

子どもたちが自分の気持ちを

自分で表現し、それが伝わる気持ちよさを

味わうことができます。

 

 

自己統制の力を身につけるために

自己抑制だけでなく

十分に自己主張をする機会を保障することを

大切にしたいなと思います。