メルセデスのハミルトンが2位スタートして、ずっとチームメートのボッタスの後ろについていましたが抜けず。しかしセーフティーカー導入でピットストップのロスタイムが短くなったところでピットインし、楽々ボッタスの前に出ました。その後は他と次元の違う速さを見せて、完勝と言っていい勝利でした。
しかもおまけというわけではないですが、ラスト6週でフリーピットストップしたボッタスがファステストラップを取りましたが、ハミルトンがファイナルラップで使い古したハードタイヤでファステストラップを塗り替えるというおまけつきでした。
しかしレッドブルホンダのレベルというかポテンシャルがかなり上がっています。ひょっとしたらフェラーリが落ちているだけかもしれませんが、レース全般を通してフェラーリと互角以上の勝負をしていたと思います。イギリスのシルバーストーンサーキットは高速コーナーとキビキビと左右に切り返すS字があり、F1マシンのポテンシャルが出やすいサーキットだと思います。そのサーキットでこれだけの速さが見せられるということは後半に向けて期待大だと思います。ただしメルセデスまではまだまだでしょうけど。
それから、レース前半にフェラーリとレッドブルの順で同時にピットインして、ピット作業の差でレッドブルが逆転したシーンがありましたが、ああいうのを見るとレッドブルのチームとしての強さが伝わってきます。フェラーリも特段ピットストップでミスをしたというわけではなかったですので、レッドブルのクルーが優秀だったということだと思います。
最後にレッドブルホンダのフェルスタッペンにフェラーリのベッテルが追突したアクシデントですが、ベッテルも自分が悪かったという認識を持っているそうで、確かにベッテルに非がありフェルスタッペンは何も悪くないでしょうが、しょうがない部分もあるのかなあと感じました。なんか、クロスラインで再度インに飛び込もうとしている動きをしようとしたのではないかというのは感じましたが、曲がりきれなかったのか、フェルスタッペンのスリップストリームで思ったよりもフェルスタッペンのマシンに吸い込まれていったような印象を受けました。
ベッテルは自分が勝っているときは強さを見せますが、ちょっとでも劣勢になると焦りというか無理をするというか、お子ちゃまな部分が出るんですよね。もう、大ベテランの部類なのですから、冷静になるところは冷静にならないといけません。今日はせっかくセーフティーカーで美味しい思いをしたのに台無しでした。