いじめた子といじめられた子が、鏡像だったケース | 不登校・引きこもり・家庭内暴力・いじめ問題カウンセラー エンゼルアカデミーのブログ

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十年以上の塾講師の経験と、子育て・教育カウンセラーの立場から、子育てと教育について述べていきます。

なるほど、そういうこともあるのか、


と感じさせられたケースです。




本を読んでいて、とあるいじめのケースが


心に残りました。



いじめを受けていた女の子の話です。


仮にA子としましょう。


クラスメートの、ある一人の女の子が、


率先していじめを行っていました。


その子をB子とします。




A子は、


クラスで一番成績のいい子です。



一方、いじめを先導していたB子も、


その子に次いで、いい成績です。



娘がいじめを受けていることに


気づいた母親は、担任の先生に


そのことを伝え、改善を求めました。



担任の先生は、善悪の価値基準を持ち、


人の心をきちんと理解できる方で、


仕事能力も高い人だったようです。



いじめの事実を確認して傍証を固め、


PTAでいじめた側の母親が学校に来たとき、


その母親と面談しました。



当初はびっくりし、その事実を否定したがっていた


母親も、


担任の話を冷静に聞くようになりました。



担任の先生は、


たぶん、B子がどうしてもクラスでトップになれない


ため、その思いからいじめをしているのだろうと


推測し、


その旨を伝えました。



母親が納得してから、B子をその場に呼び、


いじめの事実確認をしました。


そして、穏やかに、


いじめの原因は、成績にあるのではと


指摘すると、


B子は泣き出しました。



母親はB子に勉強を無理強いしては


いなかったのですが、


母親思いのB子は、母親を喜ばせたいと、


一生懸命勉強して、


それでも一番になれないことが


悔しく、それでいじめをしたと打ち明けました。



担任の先生は、


同じく、PTAに来ていた、A子とその母親を


呼び、B子と母親を交えて、面談の場を


設けました。



B子とその母親は、A子たちに謝罪しました。



そこまではよくありそうな話ですが、


読んでいて興味深いことは、


いじめを受けていたA子にも、


B子と同じような思いがあったのです。



B子が謝罪するのを聞いて、


A子は


「自分もB子と同じ」


と言います。



A子には成績のいい姉がいます。



親は成績の良しあしで子供を差別しては


いなかったのですが、


そんな姉にコンプレックスを


もっていたA子は、


やはり母親を喜ばせたいと、


一生懸命勉強に頑張ります。



学校でトップにはなれているものの、


お姉さんほどの成績がとれないため、


A子は暗くなっていました。



いい成績をとっているのに、


とりすました(と見える)A子のことが


気に入らなかったことも、


B子がいじめをした理由のようです。



「自分も、お母さんに認められたいと


勉強してきた。でもそれがつらかった。


だからB子と同じ」


と言い、それを聞いたA子の母親は


驚きます。



A子もB子も、自分たちが互いに、


鏡で映したような存在であったことを


知り、


わだかまりがなくなった後は、


大の仲良しになったということです。




似た者同士だったために、


いじめが起き、


似た者同士だからこそ、


大の仲良しになれた


という、


興味深く、考えさせられた


話です。




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