主エル・カンターレ
大川隆法総裁先生のご著書
『奇跡の法』(2001年2月7日発刊)
今回は、第2章:繁栄への道
から抜粋させていただきます。
今は2024年なので約24年前に書かれています。
24年経って拝読すると
主がいかに先を読み法を説いてくださっていたか
ジーンと心に染みるものがあります。
日本人の深層心理にあるもの
アメリカを超えることの恐れ
日本人には、50年前の
敗戦の記憶もまだ生々しく残っています。
バブル崩壊に関して多くの日本人は、
深層心理では繁栄を恐れていたのではないか?
時間稼ぎとして不況でもやっていないと仕方がない
戦争に関する深い罪悪感
日本は極悪非道のことをしたのではないか?
私たちの先祖は皆犯罪人だったのではないか?
と言う思いが戦後の日本には連綿と続いていて、
この部分を解決しなければ
日本は21世紀へ抜ける道が
立たないのではないかと思います。
世界史はいつも買った方が書き残してきました。
それが正しいかどうかはわかりません。
ただ、勝者であっても、いづれ没落することが多く、
次の時代が始まると、歴史の書き直しが可能になります。
明治以降の日本の歩み
日清戦争と台湾の植民地化
日清戦争に勝った日本は、
清国から割譲された台湾を植民地化しましたが、
このあたりに、のちの悲劇の種があったと思います。
歴史の大きな流れから見ると
「日米の覇権戦争だった」と言うのは
公平な味方ではないかと思います。
日露戦争は世界史のターニングポイント
日露戦争は、欧米列強による植民地化の流れにおいて、
大きなターニングポイントになる歴史的事件だった。
日本が日露戦争に勝ったため、
朝鮮半島はロシアの植民地とはならず、
日本の支配下に置かれることになった。
日本が朝鮮半島を支配した結果、
第二次世界大戦後、朝鮮半島が半分だけでも
資本主義化したことは結果論でありますが、
少しは痛みを軽減した面もある。
反日感情の背景にあるもの
朝鮮の人たちが反発した1番の原因は、
日本の国家神道にあったと思います。
日本は植民地支配の道具として国家神道を使いました。
戦後、彼らの国は独立したけれども、
その独立は自力で日本に勝ってなされたものではないと言うことです。
「あれほど悪魔のようなことをしてきた日本なのに、
戦後繁栄した。悪いことをした国が没落するなら良いが、
逆に繁栄したのは許せない」と言うことなのです。
中国と韓国の人々の間には、日本に対して
非常にスッキリしない感情が二重に存在している。
先の戦争をどう観るか
先の戦争のうち、中国関連のものについては、
侵略的な面があったと認めざるを得ないのではないか
と私は思います。
太平洋関連の戦争については
日米の覇権戦争だったことは間違いありません。
第二次世界大戦の霊的側面
日本の神々の戦争責任
霊的な目で見る限り、
日本神道の神々の7、8割ぐらいは、
先の戦争に賛成しています。
地上の軍人の独創ではなかったのです。
日本神道の神々にも、
当然、先の戦争に関する責任がある。
敗戦で、日本人の心には
非常に深い傷が残りました。
これが「無宗教です」と言う日本人が多い理由です。
この無宗教と戦わなければいけません。
これは、日本の国家神道が背負っている負の遺産なのです。
日本の敗戦がもたらしたもの
マクロの目で見ると、
「戦後、アジアやアフリカから植民地がほとんどなくなった」
これは、日本の民族神より、
もう一段上の賢い神がやらせたことです。
「白人による植民地支配の歴史を終わらせる」
ことが天上界の大きなところでの総意だったのです。
軍事的、宗教的に観た日本の敗因
日本とドイツの軍事思想の欠陥:
補給が続かないものは戦いに勝てない。
長い目で観ると人生は確率戦になっている。
たまたま勝った、、
こう言う勝ち方をした時は用心しなければいけません。
勝った時のことが忘れられず、やがて失敗することがあるのです。
教えのない宗教は世界宗教にはなれない
国家神道には儀式しかなく、
教祖もわからなければ、競技、教えもありません。
いわば柱と屋根だけで中身がないのです。
教えのない宗教は世界史的にはメジャーになれないのです。
日本の社会には、
「実質が判定できない。中身の判定ができない。価値観、倫理観がなく、善悪の判定ができない」と言う弱点があるのです。
民族神と地上界の関係
ユダヤの神は間違いなく民族神
ある国を収めている神の意識と、
その国民、民族のトータルの能力や意識とは非常に関係しており、
国民のレベルが上がると神の格も上がるのですが、
国が滅茶苦茶になると神の格も下がるのです。
この世とあの世は連動するので、
あの世でも相互交流が始まっていて
「神々の世界で、どう言う新たな価値秩序を作るべきか」
と言う大きな運動が起きています。
第二次世界大戦が遺した大きなツケ
東欧と中国の社会主義化
唯物論思想と暴力革命思想が大きなツケとして遺った。
マルクスの革命思想の中には、
「目的がよければ暴力を振るってもよい」
と言う暴力革命を肯定する思想が入っている
ことが大きな理由の1つです。
唯物論は、結局、人間機械論に行き着く。
共産圏では
「思想的に赤くない人は欠陥品」
と言う見方をして粛清が起きる理由になっている。
唯物論思想と暴力革命思想、、、
この2つが第二次世界大戦も大きなツケとして残りました。
世界が向かうべき方向とは
地球的価値観をつくる
私たちが向かうべき方向の1つは
「今度こそ、本当に、地球的規模での正しさの基準、仏法心理的基準を打ち立てる」と言うことです。
個人と全体の幸福を同時に実現する
人間は手段ではなく目的です。
各人は「幸福になる」という
目的を持っているのです。
個人の幸福は確立されなければいけない。
同時にそれは全体の幸福に
統合されていかなければならない。
国家レベルでは
自国も幸福になると同時に
他国も幸福になる道を開かなくてはならない。
自由主義的で民主主義的な政治
科学技術の発展とバランスを
とらなくてはいけないと同時に、
各人の幸福も確立されていなければならない。
多くの人が幸福になるためには
やはり一人ひとりが仏神に近づいていく
道を取らなければなりません。
倫理観、マクロ的な見方、未来への予測----
この3つを教えることによって
宗教としてマスコミを啓蒙することができるでしょう。
それによって民主主義が担保でき、
21世紀以降の発展への道が開けるのではないかと思います。