病は気から~
精神状態と病気の関係については、
皆様もある程度ご理解されていると思います。
これを裏図ける、ある興味深いデータがあります。
新薬などの治験の際、効果のデータを取りますが、
その際、効く薬だと思い込んで飲むと効果が出る。
ということが知られております
----------------------------------------------------------
偽物の薬を飲んで効果がでる「プラセボ効果」。
薬としての効果を持たないはずなのに効果が出るわけで、
患者の期待効果などが影響しているといわれる。
反対に、不信感があると有害な作用が出ることもある
(これを「ノセボ効果」という)。
さらに、この仕組みを上手に応用すれば、
私たちは日常で気持ちを切り替えたり、
健康になることにつなげられるかもしれない。
----------------------------------------------------------
公立諏訪東京理科大学工学部教授で
脳科学者の篠原菊紀さんに、
プラセボ効果と脳の関係について聞いた。
(写真はイメージ=PIXTA)
「効く」と期待するときの“快”がドーパミンを活性化する
篠原さん:「プラセボ効果」というのは、
実際には薬効のない薬剤でも本当に効果が表れることを言います
*以上 日経ビジネス電子版より抜粋飲用
----------------------------------------------------------
【プラセボの効果実験です】
心身症 患者 を対 象 に した抗不安薬 の臨床 試験 では
プ ラセ ボ投与群 の改善率 は42.3%と 高 い値 を示 し,
抗 不 安薬 の代表 であ るdiazepam投 与群 の改善率 は
こ れ にわずか約15%を 付 加 しているにす ぎない.
ま た,医 師と患者との関係 の良否
(患 者 の治療意欲, 患者 の薬物治療への期待度が,
プラセボ投与時の改善率 に大きく関与が明らかになる)
医師と患者との関係のよい患者ほど,
プ ラセ ボ投与時 の改善率が高 くなる.
治療意欲のある患者ほど,
プラセボ投与時の改善率が高くなることが判明した。
----------------------------------------------------------
※ 下記文献より抜粋引用
文 献 1) Beecher, H.K. : The powerful placebo. JAMA 159 : 1602 (1955). 2)
心 身 症 薬 効 評 価 研 究 会:向 精 神 薬 の 臨 床 評 価 ―
特に、コロナの様々なワクチンを、効果測定したとき、
プラセボのほうが、効果があり、
認証にいたらなかったものが多くあるといいます。
また、イギリスのデータでは、
高齢者で、やたらに薬を求める患者に対して
約10%の医師が、プラセボ薬<偽薬>を出して、
本物を飲んだ時の、副作用の危険性を抑えるのだそうです。
日本では、どの程度の医師が、
プラセボを出しているかの調査はないようです。
プラセボ専用に製作する、製薬会社もあります。
----------------------------------------------------------
以前に、こんな話を聞きました!
高齢の外国人が、
突然、末期がん、余命半年~1年、を告げられたそうです。
彼は、どうせ死ぬのなら、
かねてからの夢である、
世界1周のクルーズを、奥様とすることにしたのです。
医者の許可を得て、二人は1年間のクルーズの旅に出ます。
旅の途中は、癌のことを少しも思い出せないくらい楽しく、
元気に過ごせたといいます。
無事、帰国して、かかりつけの医師に診察してもらいます。
ところが、検査で、癌の形跡は全くなくなっていたのです!
まさに奇跡としか言いようがない体験でした。
おそらく前向きな精神状態が、免疫力を高めて、
癌細胞を攻撃、癌を絶滅させたのだと思います。
医学的にも、免疫力の強化が、
癌に効果があることは広く知られております。
----------------------------------------------------------
とにかく、私から皆様へのアドバイスは、
薬を飲むときは、
出してくれた医者と、その薬の効果を信用して飲むこと!
それが効果を高める、最も大切な方法なのです。
私は、医師ではありませんが、
以前、ボランティアで、医療の仕事に従事しておりました。
その縁で、癌など病気の方が、ご紹介で相談に来られます。
相談を受けた時に、
「この方法で、絶対治るんだ!と信じて、
自分が本当に信じられる方法や、
信頼できる医師の言葉を聞いて治療してください、
半信半疑での治療はしない方がいいです」
このように話します。
でもその医師が、本当に信頼できるかどうか、判らない!
という方は多いかと存じます。
次回は、2度もの誤診<胆のうがん、大腸がん>の経験で、
私の独断による名医の見分け方、
をお話しします。医師を選ぶ時のご参考になれば幸甚です。
お楽しみに!