どなたかのブログで紹介されていた内容に興味を持って、松重清の「流星ワゴン 」を読みました。
数年前にテレビドラマで西島秀俊さんと、香川照之さんと、吉岡秀隆さんが演じておられました。
当時はおじさんばかりが出てくるドラマだなー、という印象でしたが。
流星ワゴン (講談社文庫) 803円 Amazon |
もー中盤からボロ泣きで、三日ほどであっという間に読んでしまいました。
妻は浮気、一人息子は家庭内暴力、自分はリストラにあい、死んでもいいかな、と考えてた主人公が不思議なワゴンに乗って、過去の運命の分かれ道だった日まで戻って、やり直す。
過去のターニングポイントには同い年の姿になった、今は末期癌で生死を彷徨っているはずの主人公の父親が寄り添います。
粗暴な父が大嫌いだった息子と、不器用な父、親子二代の「後悔のやり直し」の物語。
主人公の子どもに対する後悔と父の主人公に対する後悔が重なり、世代を超えて昇華される。
結末は甘いものではないけれど、明日への勇気を手に入れる。
この物語のテーマは一言で言えば
「親の心、子知らず」かな
みんなこんな風に子育ての後悔を重ねながら、連綿と続いていく訳ですね。
今、同い年になった母が隣にいたらどんなかな?
朋輩になれたかな?
いや、なれなそうだな。笑