
たまたま見たドラマでしたが面白かったです。というか心が痛くなってしまいましたが。実話も元になっているようです。
最近イノッチと上戸彩の戦争ドラマに出ていた子が出てました。

中学生ですが、興味半分でオレオレ詐欺の受け子をしてしまいます。
受け子とは、現金を受けとる係りです。
おばぁさんが指定の場所に行き、お金が入った封筒を受け取ろうとした時に捕まってしまいました。
一回につき何百万を受けとることがありますが、受け子には一、ニ万くらい渡されます。それでも中学生にしたら大金ですし、最初は楽しかったようです。
でも、抜け出せなくなってワザと捕まることを選びました。
オレオレ詐欺のトップの役はカメラを止めるなで「アクション~!」と言っていた監督役の人でした。
入会金が何百万もする、ゴルフをしている老人達を見て言います。「おい、おまえの母親はスーパーで月にいくらもらえるんだ?」
「月に頑張ってもせいぜい12、3万 おまえはスーパーの売れ残りで育ったんだ。年寄りが金をたんまりためこんで社会に回さないからいけないんだ」
「日雇いで働いても低賃金の外国人労働者に仕事を取られる!俺たちはやるしかないんだよ!」
若者達は丸め込まれていきます。洗脳ですかね?
受け子を送迎する車の運転手をしたり、オレオレ詐欺の電話をかけたりします。
スーパーで働く母親は仕送りを沢山されますが、不審に思います。
坂井真紀が母親役でした。
絶対綺麗になってやるというCMが印象深いです。老けましたね~。もうこんな役をやる年齢なんだとビックリしました。
桃井かおりが詐欺にあったおばあちゃん役で出てますが、桃井かおりもおばあちゃん役をやる年なんだなぁ。
桃井かおり、凄い演技でしたね。
一度夫婦で騙されて渡してます。長年音信不通の息子だと思って。
娘には、なんで相談しないで渡しちゃうの!?と責められ、近所からは渡せる金があって羨ましいわとか、ボケてるなど非難にあいます。
心労がたたり、夫は自殺してしまいます。
そうしてまたオレオレ詐欺の電話がきますが、お父さんには言わないで!といわれ、もう亡くなっているのでおかしいと警察に。
そこで中学生はつかまり、裁判所で証言をするのですが…
桃井かおりが演じるおばあちゃんは「今でもあれは息子の"ダイスケ"だと思ってます。後悔してます。警察に言って、捕まった子はまだ子供じゃないですか!?早く母親の元に帰してやってくださいな!」
詐欺の子を責めずに反対に庇っていて半分狂っていますが、だから騙されるんだな…とか、音信不通の息子だと信じているのがせつないです。
仕送りを送っていたオレオレ詐欺の青年は自首します。
その時「社会や貧困のせいにしてコツコツやってこれなかった」と言われます。
「普通にできないやつもいるんだ!」
その言葉が離れません