「泣くと言うのは後ろ向きではない。悲しみを受け止めてくれる人がいて初めて泣ける。」
テレビで精神科医の言葉を聞いて思い出したのが、母の死。
父は母の葬式で泣きに泣いた。葬儀がおえて一ヶ月くらいもずっと泣いていた。
私は、泣けなかった。
みんなは沢山泣いていた。親戚も…
母が亡くなり二ヶ月くらいたった時だったろうか…悲しみを少し父に言った。
父は「そうはいっても、もっと早くにお母さんを亡くす人もいるんだから」
そんなことを言われた。慰めたつもりだろうが、悲しみを受け止めてくれなかった。否定された感じがしてやはり言わなきゃ良かったと思った。父と一緒に泣くことはないんだと思った。
家で一人で涙を流していたことを父は知らない。