父の妹の旦那さんが、私の母に漫画を貸しました。
私も読みました。二冊くらいあり一冊は「魔物語愛しのべティ」です。凄く面白くスルスルと読めました。
エッチな箇所もあったので叔父さんに母は「うちの子も読むんだよね~」と苦笑いしながら話してました。
叔父さんは「なんも、うちの娘たちも読んでる」と年のあまり変わらないイトコのことを言っていたのをよく覚えてます。
もう一冊は、あまり好きな感じではありませんでした。しかし一人っ子で暇なのと、借りている本なので本棚ではなく、近くにあるのです。つい手に取ってしまいます。
この漫画は台詞が一切ありませんでした。擬音はありました。
原始時代のような舞台です。
女の人が三つ子を産みます。なんと恐竜みたいな赤子が一匹いて、成長すると母親の乳首を噛みちぎり、食べてしまいます。
恐竜をやっつけようと男の人が向かうも半分食べられてしまいます。
なんとも嫌な漫画でした。
絵柄も好きじゃないし…
そして漫画の本は叔父さんに返ったのですが、あれからうん十年経ち、凄く気になるようになりました。
続きはどうなったんだろう?
タイトルは?
作者は?
娘が小学生の時に他のサイトで知っている人はいないかと聞いたことがありましたが、ダメでした。
Googleで検索も沢山しました。
※恐竜が母親の乳首を噛みちぎる漫画
とか
※奇形の恐竜を産む漫画
とか…
※台詞はない昭和の漫画
とか…
色々と、それはそれはかなり頑張りました(笑)
そして昨日も気になり検索しだしました。
なんと…
なんと…
あったんですよ!
え~!
泣きましたよ(笑)わたしは。
実は叔父さんにも聞いてみたんです。でもね、愛しのベティは覚えているけど恐竜のは知らないって。
叔父さんでタイトル分かった訳じゃなかった(笑)
私は、愛しのベティで検索しました。1980年から連載です。やはり私が、6才くらいです。
もしかして、その探している漫画も同じ出版社かもと思いました。
どちらも青年向けでした。
出版社はビックコミックス。
※ビックコミックス恐竜漫画で検索しました。
すると検索結果にAmazonの評価で書かれたコメントにこんな文章が。
「小さい時は恐竜と人間が戦う漫画かと思ったが恐竜ではないようだ。台詞がない。」
もっと文章は長いですが省略しました。内容は私の記憶とピッタリきます。
震えながらAmazonのサイトに行くと、、
白土三平「サバンナ」

え!?白土三平だったの!?カムイ伝の!?え~苦手なはずです。父親が全巻持ってましたが絵柄も内容も嫌いでした。ガロだったと思いますが、電話帳みたいのでズラリとありました。この作品もトラウマ。
しかしながらかなりの大御所が描いていたのに興奮しました。表紙画も、ああ、そうだコレだ(泣)
叔父さんの言葉を思い出しました。「俺は白土三平はよく読んでいた。」
あ~ここに重大なヒントがあったんだ。スルーしていました。
まさかと思って。
少し読めるサイトがあって読んだらかなり深いですね。
白土三平って凄いな。漫画は購入しました。届くのを待つだけです。
タイトルは知らずに分からないまま死ぬと思ってました。
嬉しすぎますね。
あと漫画のシートン動物記も白土三平だったんですね。家にあったんですよ。なんとも暗くなる内容でした。人の心をえぐる作品を描く方なんだなと、あれから30年以上たって分かりました。