えんぴつの芯 2 | なないろDreamer

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下駄履きの生活者ブログです。

ものすごい激痛でした。
となりにいた母親は「どうしたの!」と聞いてきます。
私は病院に連れて行かれるのが嫌で「な、なんともない…」と指を隠したのでした。 なんともなくはありません。手の平ではないほうの第一関節すぐ下に鉛筆の芯がささり、折れて入ってしまったのですから。


私は病院がとても怖く、母親にかくしました。そのまま放置しました。鉛筆の芯がはいったまま…。 芯がはいった所をさわると芯の感触がありました。
幼い私は夜になるとたまに泣きました。 もしかしてこの芯が体にめぐり、心臓に刺さったら?そう思うと不安でたまりません…。 勇気を出して母親に伝えにいきました。
不安がる私に母親は「ホクロになるから大丈夫」といいました。゛んなわけないだろ!゛← これは今現在の私の心の声です。当時は半分安心したのです。幼い私は病院に行かなくていいと安堵しては、やはり半信半疑なので不安になる夜が何度もくるのでした。