昨日も夕飯を届けに父の家に行きました。
父の家で新聞を読むと、猫が居なくなって探しているというのがありました。
飼い主はどんなに辛いだろうね…
そういうと、父はキツネならたまにみかけるが…とたいした気にしていない様子。
そして犬はお金がかかる、住むところはペット可能じゃないといけないし、食費もかかる。分かってるのか?
犬に話しかけると、おなかを見せて珍しく媚を売ってました。
私はお腹を撫でました。
父は、妹の旦那さんと相性があまりよくないようで私に愚痴を言ってました。
私が中学一年生の頃、愛犬ゴンベを飼ってましたがマンションに引っ越しのために、父の妹夫妻に犬を預けましたが、捨てられてしまいました。
私は「そんなに…ひどいおじさんだからゴンベを捨てたのかな…」小さな声で問いかけました。
このことは30年くらい私の胸に封印していたことです。
父はよく分からないといいます。なにやら近所に迷惑をかけたようで、噛んだりしたからだと聞いたがよく分からないと。
私は「ゴンベは噛んだりする犬じゃないよ…」
今、その夫婦は孫から譲り受けた犬を大事に大事に飼っていた。その前もマルチーズを飼っていた。
なのに何故ゴンベだけ捨てたの?
あんなに犬を可愛がる夫妻がゴンベだけ…
途中から預かったから可愛くなかったのかな?
私の心は闇に包まれます。
父は「おまえがそんなこと言うとは思わなかった。気にしたらダメだ。」
私は、ずっとずっと気にしていた。可哀想なことをしたって。言わなかったのは私が言うとみんなが嫌な気持ちになるから我慢していた。
父は、そんなことを言うために来たのか!?
私は、違う違う、おじさんの話になったから…
父は、じゃあ優しいおじさんだと言えば良かったのか!?
話が暴走してきた…
違う違う最後まで飼ってあげれなかったから可哀想だって思っていた。
父は、おまえはハムスター何匹も飼って死んだんだから同じことだ。
動物は死ぬんだから。
私は「ハムスターは最後までみんな面倒みて看取ったよ」
話が、噛み合わない。
実は吉川(おじさんおばさんの仮名)に預ける前に一度ゴンベを車で遠くに捨てたけど戻ってきたんだわ。
私は、それを聞いたら涙が出てきました。
父は「明日、おばさんに聞くから」
私は「おばさんが傷つくから言わないで」
そう言って帰りました。
帰り道は泣いて帰りました。
ゴンベは、おじさんに知らない所で降ろされてそれからどうなったのか。
考えるだけで辛くて辛くて耐えられません。人間に裏切られ、ひもじい思いをしながら息絶えたのでしょう。
犬だって辛いの嫌だよ。ぶたれたら痛いよ。
寂しいよ。
お腹もすくよ。
自分が反対にやられたらどうなるの?
父はマンションに住みたいって言ったのはお母さんで、じーは反対したんだ。と言いました。
そんなのは知ってます。
母が雑草の駆除をしなくていいマンションに移りたかったのは。
私は、別に父を責めている訳ではないと言いました。
いつも優しい、おじさんおばさん。母が亡くなってからは父が寂しいだろうと毎日電話をくれるおばさん。車がない父にかわり、病院などに乗せてってくれるおじさん。私は感謝しています。
特に父の妹であるおばさんが、そんなことをするとは思えませんでした。
もうなんだかよく分からない…
ゴンベのことは、考えると辛すぎるのです。
私はおかしいのでしょうか?
父は、たかが犬にといった感じです。
私は「そうだね…可哀想なことをしたね…」と、同調して欲しいんだと思います。
でも、そう思う私を責めるような目をします。