
宝島出版 購入した時には高校生でした。平成2年くらいかな…
その若さでもはや懐古主義だったのです。
私が小学生くらいからの文化やサブカルが載っており、なめ猫、竹の子族、YMO、昔遊んだキャンディキャンディーの看護婦さんセット、超合金まで

本当に数々の懐かしい出来事が書かれている本でした。
その中で印象深かったコラムがあります。
今は亡き池田貴族が書いた「今だからあえて話してしまおう松田聖子オン・マイ・マインド」です。
彼が隠れ聖子ファンを続けて、赤いスイートピーでのショートカットの可愛さに暴露してしまうまでが、本当に面白かった。
彼はイカすバンド天国でバンドremoteとして
池田貴族の文才を生かしてもっと執筆して欲しかったと思います。コラムはたった1ページ。
今では手元にない本なので記憶で少し書きます。
俺は松田聖子が好きだった。しかし松田聖子を好きだと言おうものならクラスの女子から総すかんを食らうのは目に見えていた、ぶりっ子と言われ嫌われていたからである。そう、彼女は涙を流さずに泣くことが出来た、しかし女子は嫌っていながら不思議なことに聖子ちゃんカットをしていた。
高校生の時は松田聖子と似ているという理由で中学生と付き合ったこともある、世にいう代用行為であった。
ある日俺は、ファンであることを隠してはいけない事態に追い込まれる。それは赤いスイートピーでのショートカット姿だ。とてつもなく可愛いい。こんなのを見せられてどうしてファンを隠せると言うのか?俺は松田聖子が好きだ!一体何が悪い?彼女をけなす奴は何人たりとも俺が許さないと、高らかに公言したのだ。
普通アイドルの歌はA面しか聞けるものではないが、彼女の場合はヒット曲がどうでもよくなってしまう。クリスマスの日には「金色のリボン」を一日中聴いていた。
そして俺にとって最悪な事件が起きる。郷ひろみとの熱愛だった。
彼女は前から郷ひろみのファンだと言っていて嫌な予感がしていた。そして破局した。
「今度は生まれてきた時は一緒になろうね」などという名言も生まれた。
次は神田まさきとの結婚報告だった。俺はそれから松田聖子を聞くのをやめてしまった。
報道陣から「今度生まれ変わったら神田さんと一緒になりたいですか?」と聞かれて困ったようにはにかんだ顔が忘れられない。
記憶なので違ってる箇所もありますが、このような内容でした。
「松田聖子オン・マイ・マインド」
今でもタイトルが頭から離れません。