主役よりも脇役のタラコに感情移入しましたね。
ヒロインが死んでしまうので、エロ目的で買った方は、それどころじゃなく悲しい気持ちになるでしょうね。
中々深いとは思いましたが、購入するまででもなかったかな?
前置きが長くなりましたが、寸止めで思い出したのが、桂正和のMです。

中学生から高校生の頃、週間少年ジャンプ連載の「電影少女~ビデオガール~」に夢中になりました。
なんせ絵が上手い!
リアル美少女が沢山出てきます。
絵もさることながら心理描写もバツグンだったのです。
そんな桂正和先生の作品にハタチくらいでしょうか?
偶然ヤングジャンプでのMを見ます。
連載ではなくて確か一話のみだったと思います。
少年ジャンプとは違い、かなりキワドイ漫画でした。
告白した女子大生と付き合えるも、「最後までしたら冷めるから」と、ずっと寸止めなんです。
別に主人公はMではないですからね。かなり辛いのです。
最後は彼女が「いいよ」と言いますが……「なんでしないの…?」
『だって…したら…冷めちゃうだろ……?』と、泣きながら言う場面は胸に突き刺さります。
桂正和先生の画力が、圧倒的な説得力、独特の世界観を作っている究極のSM漫画かもしれません…。
長編をよく描く漫画家なので、短編なのが更に印象的です。


消すこともできず
触れることもできず
果てる事を許さず
終わる事のない
彼女の記憶は
転身の苦痛
至上の悦び
究極の愛のカタチ
Mーエムー