昨日の夕方は、犬の散歩もかねて母の様子見に。
歩いて片道30分くらい。
犬はちゃんと親の家を分かっており、着くとマンションのドア前に正座しては私の方をチラチラ見る。
父が玄関を開け、足の裏や肛門を拭き終わると、一目散で母のもとに駆け寄りクルクル回る様子がおかしい。
母の肺から転移したお腹に出来たガンは急成長をし、握りこぶしより大きい、このままではガンが皮膚を破り飛び出してしまうということで、また放射線治療を今週から行ってます。
抗がん剤も出来るのですが、前回で懲りてどうしても嫌らしい。
抗がん剤もたんに腕から点滴ではなく、太ももの内側にメスを入れ、肺近くまでチューブを入れる。太ももに埋め込まれた器具から点滴をします。器具はまだ入っていてCT撮影の造影剤の時に今は使用しているらしい。
太ももの部分麻酔。器具を入れたあの時は恐ろしくて、恐ろしくて、母は泣きながら処置室から出てきました。私も可哀相に可哀相に、そんなに辛い手術なら、全身麻酔にすればよかったと母の背中をさすりながら言ったものです。
昨日は放射線の副作用でムカムカして調子は悪いみたいでした。
驚いたのが足の浮腫。
母の自慢だったあんなにスラリとした綺麗な足が、二倍以上にむくんでいました。
一時間くらいマッサージをしました。冷たい足の温度はあまり変わらなくて、、でもほんの少し浮腫はなくなったような…たいして変わりませんが…。
茶碗などあらったりしていると父が「ママみたいなメイドさんがいたらな(笑)」と笑いながら。
私『国から介護手当てでも月に出るんならいいんだけどね(笑)でも介護はヘルパーさんにまかせて子供は働いていなさいという方針でしょ?介護で仕事をやめたあと、介護を終えて年を取っていたりで再就職が難しくなる。だから介護保険料も払ってるんだし。ヘルパーさんも足りないだろうけど。』
母「本音は、やっぱり自分の子供に見てもらうのがいいけどね(笑)」
父「じーがボランティアで行っている老人ホームは空いているらしいんだけどね。すぐ入れますって。貰ってる年金によって金額は違うと言っていたけど」
なにやらそんな話を取り留めとなくしたり、テレビ番組を眺めたり、母は嬉しそうだった。ずっと父と二人では息がつまるようだ。それに私がきたのは久しぶりだった。娘が最近では一日置きに通っていたのでした。
母の部屋を見ると、何があってもいいように入院の用意がしてあった。
私は父から池波正太郎のカワデ夢ムック文藝別冊永久保存版を借りて来ました。「おせち料理を作れぬ女どもへ」という料理対談が興味深かったです。