老子が女と言うとき、それは、男性よりも自然の導きに順(したが)いやすい女性的受容性を意味している。
創造は、一見、能動的行為に見える。しかし、真の能動性は受容性によってのみ生まれる。
たとえばエジソンは、発明のインスピレーションは、考えるのをやめた時にやってくると言っている。
インスピレーションは、自身が作り上げるものではなく、受けとるものだ。
だから、いかに大きな創造を生み出せるかは、いかに大きな受容性を生み出せるかにかかっている。
巨大な受容の極限で、偉大な能動性は生まれるのだ。
人間個々の未来というのも、受容の原理で形作られる。
実現していい意識次元に至った時、それ相応のビジョンがやってくる。
やってきたビジョンは、必ず実現する。
無理に描いたイメージは実現しないか、したとしたらその反作用を生み出す。
絶対幸福に必要なのは、いかなるビジョンを受け取れる心にあるかという、意識状態、意識次元にある。
『タオの法則』より。☆
千賀一生さん。☆