今日は死ぬのにもってこいの日この家に引っ越してくるときに、父が自慢気に植えた木。まだ細く頼りない若木だった。『この木に登って孫たちが、めいいっぱい遊べばよか』目を細めて嬉しそうにまだ見ぬ未来に想いを馳せていた。兄弟だれも未婚だった。そういう父の先走った期待が正直うざかった。だけど、不思議なことに、みんなこの木に登って登りきって遊んでいた。ちょうどいい案配の足掛けの枝がある。不思議だな♪と思う。今日は死ぬのにもってこいの日。☆