仕事先の駐車場での話。
とあるお店さんに向かい、入る前に、資料を読んだり、甘いのをつまんだりしたかったので、一番はしっこの線路側に車を停めた。
線路の金網には、蔓草が巻いていて、どんな色の花を咲かせるのかな?という蕾がびっしりついていた。
資料とその蔓草を眺めていて、あることに気がついた。
スズメバチが山盛り飛んでますでー!
あわわわ‥‥
巣があるのかと、目を凝らしてみてみたけど、どうやら、まだ咲いてもいない花の蜜を必死ですってるっぽい‥
あわわわわ‥‥
珍しいことに蜜蜂とスズメバチと蝶々が、もう渾然一体となって花花を飛び回っている
あわわわわわわ‥‥
電車が通る度に、うわっと車のほうに流れてくる
あわわわわわわわ‥‥
昆虫界最強のスズメバチ。☆
慌てて車の場所移動をしながら、やつらはなんのために存在するのかと考えていた。
わかんない……………。
ただ、あのこらは全員雌で、この時期、女王バチとオスバチが次世代の為に、ほんの少し産まれる。
もう寒くなるとまったなしに命懸けの交尾期を迎える。
今飛んでいる彼女たちは、
自身の身体のためではなく、身体に食べ物を含ませて、産まれた幼虫の為に、餌を求めて戦いと旅に明け暮れる。
そして、死ぬ。
それだけの為に産まれた女戦士。
生きる意味を問うことさえ恥ずかしくなるほどの健気な姿。☆