知人の方に聞いたお話。
知人はいわゆる作業現場で働くおじさん。
ある時、若いまだ未成年のヤンキー上がりのような子たちが、別のおやっさんに連れられて何人か働きにきていた。
その子たちと働いているうちに、一人、光るものをもった子が黙々と作業をしていた。
彼が抜群に素敵だった所は、ロープのくくりかた?締め方?だった。
見惚れるような美しい技に思わず
『ロープの締め方上手いな~』
と声をかけたらしい。
寡黙な青年は、嬉しそうに微かに笑った。
おそらく、自分でもそういった末端の所作にこだわりがあって、そこを誉めて貰えたんだろうと思う。
それから彼は、知人の現場にいつも呼ばれるようになり、腕をメキメキとあげているそうだ。
こういう誉め方ができるって、相手をよく観ていないと出来ないし、彼が嬉しくなったのは、そういうスルーされがちな所をピンポイントで誉められたからだと思う。
『お世辞を言われるのはなめられてる証拠』
とは、加藤諦三さんの金言ですが
本当にその通りだと思う時がある。
本当に真剣に生きている人には、お世辞を言えないある種の緊迫した雰囲気があって、仮に口が滑って当たり障りのないお世辞を言っても、ちっとも嬉しくない顔、もしくは不快な空気を感じてしまう。
自分の内部と戦う、挑戦する人間は他人のどうでもいい承認などどうでもいいのだ。きっと。☆
こういう人には、誰にでも通用するような一斉メールのような手抜きは通用しない。
だから、密かに腕を磨いているポイントを誉めてくれる人間を信頼するんだと思うな♪
私はそういう人間が好き☆