この方法は加藤諦三さんが提唱する感情的恐喝されない強い人間になるため、心理的に健康になるための具体的な方法です。
成長には必ずステップがあります。建物に基礎があるように。。
初めて読まれる方はできれば①から読んで下さい♪
では

~③何か小さなことでいいから毎日実行する~
人でも社会的に大きければ大きいほど悩みはある。
お金を持てば持ったで悩みはある。
ここで大切なのは、大きいことを考えてはいけないとか、大きな希望を持ってもつまらないとかいうことではない。
大切なことは、大きな希望を持っている時も小さなことを大切にしなければいけないということである。
小さなことの積み重ねを疎かにして大きなことをしようとすれば、大きな魚のように網にひっかかる。
希望は大きくても小さなことを大切に生きなければ、希望は実現しない。
小さなことを大切にするとは、肉体的には毎日歩くというようなことを繰り返すことである。
繰り返しが小さなことを大切にすることのひとつの意味である。
たとえば毎日目を閉じて「自信をもて」と何度も自分に言い聞かせることである。
同じように毎朝鏡を見て「特別なことをしなくても自分は好かれている」と自分にいい聞かせることである。
それを根気よく続けることである。
そうすれば自然と自信も湧いてくる。
自信がないふるまいをするから、周りはそう扱う。
ここで小さなこととは、まさに小さなことで何でもいい。
例えば次のようなことである。
①朝自分の部屋を出る前に、小さな貯金箱に10円でも20円でも入れる。その時に「今日も元気でいられる、ありがとう」と言う。
私たちは自分が健康でいられるのを当たり前と思ってしまう。しかしこうすることで、その有り難みを毎日感謝できる。そしてお金も貯まっている。
②蛇口をキレイに拭く、するとまわりもキレイに拭いている。
③一ヶ所キレイにする。部屋全体をキレイにするとなると、疲れていてできなくなることがある。
④花を飾る。生きているものに眼をやる。水をやる。
⑤額に写真を飾る。
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こうしているうちに自分の好きなこと、大切なことができてくる。
ようするに、この楽しみを失うくらいなら、あの人に好かれなくてもいいというものを見つけることである。
自分の心を癒すものを見つけることである。
その体験をひとつひとつ積み重ねていけば、時がたつにつれていつか、人に好かれるための努力が空しく感じるようになる。
そんなことをするくらいなら、これをしていようと思うのである。
そしてそうした自己が生まれてくれば、自分がその人たちを好きではないということに気がついてくる。
自分が好きでない人から、好かれる努力をすることの虚しさを感じる。
「あー、馬鹿らしいなー」
と感じることができる人間になっていく。
そしていつか愛することに喜びを感じる日がくる。
しかし、焦ってはいけない。
今悩んでいるあなたは、愛する喜びなどとはまったく関係のない人間なのである。
ただただ愛されることばかりを執拗に求める自己執着の人間である。
だから焦らないこと。
誰かを愛していると気がついた時には、大きなことをしている。

『やさしさを強さに変える心理学』より。
加藤諦三さん。☆