私が棄てた女は泣かないで。。 | シン・135℃な裏庭。

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『遊びの女と本命の女』

『やるだけの女と大切にしたい女』



こういった話を耳にする度に、


胸の深い部分が刺さるために、


痛みを感じなくするため、私は心を自動的に不感症にして、消えていく耳障りな音楽のように流す術を身につけた。


身につけたけど、ひどく疲弊する。



(出家しようかな~


私は、たぶんこんな男女関係耐えられない。


しっかりと愛してくれるのは神様しかいないのかもしれない。


だったら、地球のどこかで神に仕えて暮らそうかな。。)


そう考えて、派手に遊びながら、虚無を抱えながら


ひっそりと教会へ通った時期がある。




遊びの女は?赤線の向こうの女は?
本命に選ばれなかった女は?






昨日の広島の舞台の続きです。


この舞台は遠藤周作さんの『私が、棄てた、女』という原作で


『泣かないで』


という作品です。


ブログタイトルに執拗に泣かないでを入れていたのは、題名だったんですね~


おもわせぶりです(笑)



あのね、三拍子揃った楽しみな舞台だったんですが


反面、観るのが恐かったんですよ。


ストーリーは、戦後すぐの日本。


すさまじく吹き荒れる上昇気流と、荒むほどの貧しさが共存する世界。


主人公は普通の大学生。

お金も女なく、悶々とした日々を日銭をアルバイトで稼ぎながら暮らしている。


女が欲しい。。


と、ある少女を引っかけます。


なんとなく華やぎが欲しくなって。


で、その子が華やぎどころか、どんくさくて、垢抜けなく、挙動のダサい女でした。


一夜限りで、ゴミのように棄てました。


どんくさい女にとっては、かけがえのない、夢みるような恋でした。


まさか、自分が忘れ去られているとは夢にも思わずに。。


それから、二人の人生が同時進行で描かれていきます。




ネタばれしてはいけませんのでここまでにします。



遠藤さんは恐い。


この方は、こういった通念のようなこと、人が仕方ないと流すところを、徹底的に冷徹に書いていきます。


嘘やごまかしが通用しない方です。


だから、こんなにも惹かれるんですが。。



女を落とす方法があれば

逆に、私が高値で売れる方法ができます。


両者の間にあるのは『取引』です。


いかに、相手に惚れないか?惚れさせるか?



『お前はさ―


愛だの恋だの言ってるからダメなんだよ―


もっと上手くやらなきゃ』


あははは―――――


若い頃、言われた強烈な言葉でしたね~


龍馬伝で、蒼井優さん演じる隠れキリスタンの芸者さん。


あのこの死んだような目。


まさに、ああゆう虚無を抱えていました。


信じるものは、ロザリオだけ。


上手く泳ぐには、役人に情報を売ること。


そこには愛は微塵もない。



私にとって遠藤さんはロザリオだったんだろうな。☆


で、『泣かないで』というのは


そこを追体験しなければならない作品だったのです。☆







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*思い入れが強い為、もうちょっと続くみたいです。



(´∀`)