
『HAND MADE
NEMUNOKI GAKUEN
MADE IN JAPAN
私は誰かに逢う時
このショールを、肩にかけます
シールの文字が見えるよう
わざと、うらがえしにします
人の目がそれに止まると
きれいでしょ、いいでしょ
その人が、やさしい人なら
この子の手づくりをさしあげたくなるのです
うすい、せみの羽のようなショールは
美しくてもろいのです
人を愛しました
好きになりました
お約束しました
けれど、心が変わって
他の人を好きになりました
恋を失った痛さは、ずいぶん続いたけど
少しずつうすらいで
なおさら美しいショールを
織るようになりました
男の子も、女の子も
恋をして、失って
耐えて、ショールを織りました
二十歳すぎた子の
いつか来て欲しい、結婚の話を
私はさがしてあるくのです
HAND MADE
NEMUNOKI GAKUEN
MADE IN JAPAN 』
『なにかが生まれる日』より。
宮城まり子さん。。☆
この前のトイレットペーパーホルダーで使ったタオルの半分に
残り布でバイヤステープをつくり、おてふきタオルにしました。
たったこれだけなのに、端がボロボロとしていたタオルが愛らしく生まれ変わります


せみの羽ショール。。☆