手芸部の私は(部員数1人)
手芸の魅力を考えるとき
とある一体のマスコット人形が必ず浮かぶ。☆
それは、鹿児島、知覧にある特攻隊の記念館でみた小さな小さなお人形。
10センチくらいの身長かな?
愛するひと?愛する妹?密かに憧れられていた幼なじみ?
とにかく、物資のない時代だったんだろう。
肌着のような布で顔と体をつくって、もんぺをはいている可愛らしい女の子。
はっきりいって、かなり下手だったけど、
彼女のつたなさは、つたないが故に、余計に純粋なキモチが籠められていたように感じた。
今も忘れないということは
きっと、作ったひと、贈られた彼には、深い深い愛情が渦巻いていたに違いない。
私は、自分のつくったものにも、半端なく可愛らしさを感じるけど
ひとの作ったものも大好きだ。
どうしてこう、既製品とこんな風に感じるとこが違うんだろう??
いつも考える。。
その時に、あの知覧のもんぺのマスコットが無言で浮かぶ。。☆
あのマスコットは、散っていった遺品から見つけられたものだったのだろうか?
それとも、突撃前に、置いていったものなのだろうか?
肉体は散ったとしても
あのマスコット人形には
二人の強い愛が、縫い籠められていている。
愛の表現というのは
不出来な手芸品のように
つたなく、幼いものなのかもしれないな。☆
