はじめてアルバイトをしたお話♪
高校2年の冬休み。
バスケ部の友人から、耳打ちされた。
『バイトしない?部活サボって♪』
いいよ~♪いいよ~♪♪
やりたい♪やりたい♪♪
やっほ―――――(祝)
バイトしたかった

オサレなファーストフードとか~
オサレな喫茶店とか~
で、他校のかっこい~男子と知り合いたい

(´∀`)
でも……
短い間で、しかも、商業施設が少ないこの町に、そんなピンポイントな場所って?
彼女は、親か知り合いから話がきたみたいだけど。
数日後、、
『明日から年末まで決まったよ――!』
二人で仮病を使い、部活をさぼり、向かった先は…
スーパーの八百屋さん☆
あれ~少し描いていた場所と違うかな~
まあ、夢にまでみたバイト♪
どこでもいいわ♪♪
いつもはおじさんがだいたい1人で切り盛りされていて
年末は特に配達が忙しいからということで乙女二人を看板娘にして。。
という感じ。
まあね、楽しくて楽しくて楽しくてね~
学校キライで部活もイマイチだったし、世界はそれしかなかったから
こんなに楽しくてしかもお金まで貰えて

という夢のような世界。
今までの世界が直線の無機質なグレーの牢獄だとしたら
色とりどりの野菜や果物の丸みがかった生命体は
お日さまに照らされた躍動感溢れる踊り場♪
分刻みできっちり管理されていた世界と違い、
時間はお日さまが告げる。
怒られる以外、会話したことのない大人は、
気さくに話をしてきて、よく働いてるね、えらいね、可愛いわね♪
なんてね、体から音符が吹き出すようなことを言う。
お姉ちゃん二人は、楽しく働いたよ~
魚屋さんの粋なお兄ちゃんらから、
今度、デートしよ!
なんてね、軽口叩かれたりするのもいい思い出☆
買い物のおばあちゃんたちにも好かれた。
時計をみずに日時計で時間を当てるようになった。
働くって、ちょ~楽しい

後に、すぐに関西にいったのだが、
驚いたことに……
時給が、関西の半分だった。
もっと下かな?
『そんなん、あんた、体よく働かされたんやわ(-o-)y-~』
『それは、猫の手の給料やで(-o-)y-~』
(´∀`)
初バイトの話になる度に、クールで時給の高いバイトが山のように選べる関西人から、つっこまれた(笑)
今ね、
ブラック企業って言葉が浸透してますね。
働く前から、ブラックとか言う言葉が先走り。
こどもたちが、あまり深い意味を考えずに、ポンポン言う。
私は、いちいち訂正する。
『働く前から、ビビんなよ。
働くのは楽しいから♪』
私は、自分のバイト初体験が
すごく楽しくてたまらなかったから
時給が安いとか、そんな不満が出る幕さえなかった。
お金は素晴らしいオマケみたいな、そんな強烈な喜びを戴いた。
だけど、先に、そういう概念を知ってしまっているとね、
あんな幸福感、なかったと思う。
だから、
世界に触れる前に、
あまりいらん知識は持たないほうがええんじゃないかな~
なんて思うな。。☆
体感という幸せを奪うよね♪
*当時もらったお給料はその当時の法律で定められた最低賃金のはるか下のお値段でした。
(´∀`)
でも、そんなセコいお値段をバカ越えするほどの喜びと、働く楽しさという潜在感を戴いたと思っています。
透明な水に、キレイな絵の具を垂らせたような。
先に、へんな知識ばかりを入れ込むことは
最初の水を濁らすだけかもしれません。
不平不満という濁りかな?