My son 。☆ | シン・135℃な裏庭。

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私の息子。


彼が小さい時、たいへん苦しい時期だった。


特に、保育園の年長さんの頃はその日をどうやって暮らしていくのか…


そういうギリギリの状態だった。


息子は、天から与えられたお地蔵さんのような顔と性質を持っていて


いつもニコニコと笑っている。


時にひどく八つ当たりしても


ニコニコと笑っている。

その顔と、素直に甘えてくる全身全霊の信頼を受けていると


あともう少しだけ。。


と、力が湧いてきた。



小学校に上がる前、


とある事情により、毎日毎日入れ替わり立ち替わり、怖い人が脅しにきた。


息子に悟られないように虚勢をはるだけで精一杯だった。


誰にも相談しなかったし、できなかった。


一度、勇気を振り絞ってその原因となる方へ直談判にいき、渾身の力で、あるお願いにいったけど何も手を打つことはしなかった。


優しいお地蔵さんも、小さいながら心を痛めていたのだろう。


アトピーがひどくなっていった。


そうしてアトピーの上に水疱瘡になった。


皮膚がずりむけて、ミイラのような顔になった。

近所の知人は、目を背けながら、自分の子どもを離す。


それでもお地蔵さんは


ニコニコとし続けていた。


私は、もう堪らなくて


人の少ない河原におにぎりを持って連れていった。


ここなら、好奇の目で見られることはない。


私も息子も。。



ほんの束の間、和らいだ春風の中で遊ぶ。


すると三人の小学生が近づいてきた。


無邪気に喜ぶお地蔵さん。


久しぶりのお友達で私も幸せだった。


しかし、彼らは、彼の異様な顔を見にきた。


ということがわかった。

相変わらず嬉しそうに笑う息子。



限界だった。。。



もう、一ミリも力を抜くと、涙が決壊したように溢れる…


そして、立ったまま気を失う。。


ありったけの力で堪えた。




小さなぷっくりとした手が、私の手の中に入ってきた。


手を繋ぎにきた。。


春霞みにゆれながら、彼のミイラのような顔は


私を見上げながらニコニコと笑っている。




その時、私は、ハッキリと自分の足が底を蹴ったのを感じた。


一番の底を蹴った。。





最悪の地獄の蜘蛛の糸は


息子の小さい手だった。



神様からの授かり物。


私の息子は、お地蔵さんのような顔を今もしている。


思春期だし、体も私よりはるかに大きくなった。

たまに寝顔をみると


あの日は、私を助けてくれてありがとう。☆


と、心の中で祈る。。☆